レギュレーションへの適応力を見せたPOISON17選手が今シーズン初勝利!

2024年8月4日(日)に「e-DGMS 2024 by グランツーリスモRd.4」が開催され、POISON17選手が今シーズン初勝利を獲得した。
POISON17選手にとっては、東京オートサロン大会以来の勝利となる。

Rd.4の使用コースは「東京エクスプレスウェイ・東ルート 内回り」。
東京都の首都高速道路をモチーフに作られたサーキットで、高速区間が目を引くサーキットだ。マシンは、「プジョー RCZ Gr.3 Road Car」で、e-DGMS初のプジョー車でのレースとなった。

なお、3選手が初参戦。かずし選手、ひろ選手、こはく選手。誘い合わせで出場した、「グランツーリスモ仲間」のようだ。
14人に加えて参戦するゲストドライバーは、Rd.3にもゲストとして参戦し、辛くも勝利しe-DGMSのレベルの高さを肌で感じたTakuAn選手だ。
今回のレギュレーションは、ナイトロが必要となっているほか、燃費にも気を遣わねばならない設定だ。自分がいかにうまくナイトロを使うのかが重要で、前の選手と離されてもナイトロで追いつくことができるため、ファイナルラップでどのポジションにいるかがキーポイントとなる。

予選、各選手はスリップストリームの奪い合いを繰り広げる。燃料的にも、ワンアタックしか許されない予選では、ナイトロと燃料をきれいに使い切ったPOISON17選手が、唯一の2分切りでポールポジションを獲得。Rd.2勝者のふなさん選手がコンマ1秒差で2番手につけた。ゲストドライバーのTakuAn選手は、焦りからか、最後の最後に燃料が足らず3番手となった。3番手以降は、各選手ともに苦しんでいる様子が見て取れるようなタイムだったが、決勝はいかに。

レース決勝。スタート直後は、ポールスタートのPOISON17選手が出遅れたように見えた。しかし、これはTakuAn選手とふなさん選手といった多くのドライバーが、スタートからナイトロを使ったからであり、POISON選手が失敗したわけではなかった。激しいポジション争いで、1コーナー過ぎたときには、5番手スタートのかずし選手がトップに浮上。早くもナイトロをおよそ4分の1消費していて、先頭で「フタ」をする戦法のようだ。

オープニングラップを終えて、レースは2周目。なんと9台のマシンがトップ争いを繰り広げる。集団後方の選手は、離されればナイトロとスリップストリームで前に迫り、集団前方の選手はブロックラインを取って1コーナーに備えていた。この「超」大混戦は、今回のレギュレーションだからこそ生まれた光景だろう。
その混戦の中で、トップに出たのはコンノ選手。なんとナイトロを一切使わずにトップとなった。非常にいい形でトップになったが、容易にオーバーテイクされてしまいかねないレギュレーションのため、一切の油断は許されなかった。

レース6周目、ナイトロやガソリンの残量から一部の選手に「息切れ」模様が見えている中、隊列を引っ張っていたのはPOISON17選手。ポールスタートから、先頭集団の中で温存していたPOISON17選手がここで前に出る。そして、その後ろにかずし選手が迫る。コース幅が狭いサーキットのため、この2台のマシンは、クラッシュと紙一重、極限の走りを展開し、壁と触れて火花を飛ばしながら走行を続けていた。
2台のバトルに注目が集まっていた矢先、低中速区間でかずし選手が強く壁にヒット。1.5秒の壁接触ペナルティを受けてしまう。これがかずし選手に重くのしかかり、かずし選手はトップ争いから脱落となってしまった。

ファイナルラップ。トップを走るPOISON17選手に迫るマシンがあった。ナイトロを全く使わずにここまで走ってきていたふなさん選手だ。Rd.3では、「インターミディエイトタイヤスタート」という奇襲を見せ、(詳細はRd.3レースレポートをご覧いただきたい)選手のみならず放送陣までも驚かせた選手だ。今回は、ファイナルラップでナイトロを一気に使い切る作戦のようだ。みるみる減るふなさん選手のナイトロゲージとともに、どんどんとPOISON17選手との差が縮まっていく。鬼神の走りを見せるふなさん選手だったが、低中速区間でなんと壁接触ペナルティ。攻めた結果であったがなんとも悔やまれる幕切れとなった。

常に位置取りをマネジメントし、他の選手からの猛追をかわし続けた、POISON17選手が見事トップチェカー。予選からぴたりと戦略がハマり優勝を勝ち取った。POISON17選手にとって、東京オートサロン大会以来となる勝利だった。2番手には、トップを追い続けたふなさん選手。3番手には、初出場で見事表彰台の獲得となったこはく選手が入った。
見事優勝したPOISON17選手には、後日記念品が贈られる。

e-DGMS 2024 by グランツーリスモは、残り2戦を予定している。
シリーズポイント制ではないので、なかなか時間がとれない選手でも参加しやすい。
e-DGMSはサマーブレイクを挟むことになり、
次戦Rd.5は、10月14日(日)。Technical College Seriesも同じく期間が空き、10月20日となる。使用車種、コースは、レースの1か月前を目安に公開となる。
残り2戦も熱いレースをご期待いただきたい。