- 開催:10/5(土)-10/6(日)
- ドライバー:石井 一輝
- REPORT:東風谷 高史
- Photo by 小笠原 貴士
皆様こんにちは!DGMSドライビングアドバイザーの東風谷 高史です。
BMW MINI Racing Round.5 富士スピードウェイについてレポートを担当させていただきます。
全国のサーキットを転戦するBMW MINI Racing。
毎月開催の前半戦が終わり2ヶ月のインターバルを挟んでの富士ラウンドです。
この期間中にSUGO戦で発生した車両トラブルの原因究明をDGMSメカニック(株式会社モトーレン東都所属)の手によって復調し万全の態勢でレースへ。
チームシリーズタイトル奪取に向けての後半戦が始まります。
○ 10/4(金)公式練習
今回は金曜日のフリープラクティスは、ドライバー石井一輝(株式会社ファイブスター東都所属)の社内昇格に伴う業務の都合により不参加となりました。
しかし、チームは慌てる事無く粛々と準備を進めます。
予選ぶっつけ本番のスケジュールは事前に分かっていたので補う為の準備は完璧です。
レースドライバーと社内業務の両立を順調に進める石井選手の成長が見て取れます。
ドライバー心理としては…
ぶっつけ本番は不安な気持ちになりますが、頑張ってもらいましょう!
○ 10/5(土)公式予選
予選開始前から降雨により完全なウエットコンディション。
ドライバーとしては…
前日練習無しで雨の予選は嫌だと思います。
実際に石井選手は「ウエットは得意ではない」と自身でも吐露しています。
富士のドライセッティングが見つかり、新品スリックタイヤで挑みたかったのが本音でしょう。
前日のウエット練習をしていない為、ウエットデータがDGMSにはありませんでした。
急遽、岡山戦のウエットデータを用いてセット変更しコースへ送り出しました。
岡山戦を休戦せず代走で出走したデータが今回に活かせました。
予選開始直後から予想通り、前日から走行しているチームが上位を独占します。
DGMSは慌てる事無く、PITインを繰り返し、タイヤ内圧の調整やマシンセットを確認。
再度コースへ送り出し、残り時間7分からタイムアタックを開始。
走行中は無線で指示をしますがタイムアタックに入った瞬間からは「無音」へ。
全てをドライバーに託します。
予選ラストアタック中の石井選手の順位は4番手。
他陣営はPITに戻りこのままの順位で予選終了だろうと思っていた矢先にドラマが!
何とDGMS M2 CS Racingがトップタイム更新で予選ポールポジションを獲得!
ウエット路面の苦手を払拭する見事なタイム。
2ヶ月のインターバル期間中にウエット路面トレーニングを導入した効果がさっそく現れました。
○ 10/6(日)決勝RACE1
朝からの降雨が安定せずタイヤ選択が悩ましい状況。ギリギリまでタイヤ選択を遅らせましたが、スリックタイヤでの走行は不可能と判断しレインタイヤでコースイン。
結果全車レインタイヤ装着となるウエットレースとなりました。
富士スピードウェイは1.4kmのストレートがあります。
DGMSはサクセスハンデ消化中の為、エンジン出力が450ps⇒420psと30psダウン。
450ps車両と比較すると最高速が8km/h以上遅くコーナリング区間でタイムを稼ぐしかありません。
しかし、雨となるとパワー差のハンデが埋まり我々には恵みの雨。
滑りやすい路面でのスタートも見事に決めて1コーナーをトップで進入します。
いつもの展開であれば後続を引き離せずバトルに持ち込まれる展開ですが2番手以下を1周0.5秒ずつ着実に引き離し独走状態へ。
レース中盤コース上の停止車両撤去のため、セーフティーカーが入り後続との差が振り出しになりましたが、石井選手はとても落ち着いていました。
再スタートの混乱も乗り切り視界の悪いウエットレースを見事に走り切り優勝!
55号車は今期4勝目を飾りました。
○ 決勝RACE2
天候は好転しドライ路面へ。レースウィークで初めてスリックタイヤが履ける状況に。
ドライセットは、良いデータがあるので連勝に向けてチームの士気は上がります。
しかし、ドライ路面になると【エンジンパワー30psダウンのサクセスハンデ】の車両規則が重くのしかかります。
直線では全く歯が立たない状況となり、ウエット時の勝ちパターンは通用しません。
前回優勝の為、ローリングスタートの順位は4番手から。
やはり予想通り450psが直線で猛威を振るい420psでは厳しい状況となります。
チームタイトル奪取にはポイントを少しでも多く獲り最終戦に繋げなければなりません。
420ps同士の戦いが激しくなりコーナー毎に激しくなります。
ファイナルラップinでの順位は3番手。前車を追い上げ数少ないチャンスが到来。
コカ・コーラコーナーとその先の100Rを上手くコーナリングし相手のドアミラーに55号車のライトがはっきり映るまでの接近しヘアピンコーナーのインを刺します。
石井選手が飛び込んだイン側を更に被さるように前車がインを攻めたため、軽い接触となり3番手でチェッカーとなりました。
2レース共に表彰台を獲得しチームタイトル争いもトップに浮上し最終戦のもてぎへと続きます。
年始の目標である【チームタイトル奪取】をするべく1年間ここまで戦ってきました。
社員運営チームでありながらスタッフ個々のレベルアップも進み次戦はいよいよ最終戦です。
目標必達に向けて頑張りますので引き続き応援よろしくお願い致します!
絶対獲るぞ!シリーズチャンピオン!