新潟国際自動車大学校の「Max」選手が混戦のバトルを制し初勝利!
2025年12月14日(日)に「e-DGMS 2025 by グランツーリスモ Technical College Series Rd.4」が開催され、「ホンダ N-ONE RS‘22」によるレースで、新潟国際自動車大学校のMax選手が初勝利。新潟国際自動車大学校に初の勝利をもたらした。
自動車整備士を養成する専門学校に通う学生たちが熱いバトルを繰り広げる、「Technical College Series」。Open Class seriesを通じて今シーズン最終戦だ。
車両は、今年のアップデートで追加された車両の一台である、「ホンダ N-ONE RS‘22」。ダイワグループのグループ会社「ホンダカーズ埼玉南」が、「N-ONE OWNER'S CUP」に参戦している縁から、今回指定された。コースは、N-ONE OWNER'S CUPを意識し、「鈴鹿サーキット」がセレクトされた。
今回のレースは12人の専門学校生に加え、ホンダカーズ埼玉南から金子友樹選手が参戦。なんと、金子選手はe-DGMS Technical College Seriesに参戦していた元選手。東京オートサロンの舞台にも立った選手で、専門学校を卒業後はホンダカーズ埼玉南に就職し、メカニックとして働いている。先日のN-ONE OWNER'S CUPでは、ドライバーとしてステアリングを握っている。今回は負けられない戦いになりそうだ。
レギュレーションは、N-ONE OWNER'S CUPを意識したもので、周回数6周、ピットの必要なし、タイヤは、スポーツミディアムが指定された。
実車でも強い効果を発揮するだろうとの見立てで、スリップストリームは「強い」に設定され、バトルフルなレギュレーションとなった。
予選。最終戦のグリッド順を決める重要なものだ。
燃料量は全開でアタックしても持つ設定だが、スリップストリームが「強い」に設定されている以上、各選手は位置取りに神経を使うこととなる。しかも、ショートカットペナルティが定められていることから、「四脱」はご法度。スリップストリームが生み出すスピードをコントロールする技術と、コースを飛び出さないラインどりのバランスが重要だ。
その中でトップタイムをマークしたのは新潟自動車大学校のMax選手。初のポールポジションを獲得した。
2番手は、神奈川総合大学校のみらい選手。
3番手には、東京自動車大学校のKimushin選手。
以降、新潟国際自動車大学校のshun選手、埼玉自動車大学校のH.Miyazato選手が続く。
こう見てみると、過去大会でポールを獲得したり、レースで勝利している選手の名前が並んでいて、ファイナルラウンドはオールスター戦のような豪華さだ。
決勝のスタート。スタートのシーンでは、さすがの上位勢はミスなくスタートを決めていった。
スタート直後から1コーナーまでに、スリップストリームを使うべく、上位勢4台が1列に並ぶ。
1コーナーは、ポールスタートのMax選手が守ったが、2コーナーで3番手スタートのKimushin選手が隊列のイン側をこじ開けて、トップに浮上。
フレッシュなタイヤを使い、トップワンツーがレコードラインにマシンを乗せた一瞬のスキを見つけたオーバーテイクだった。
オープニングラップ、セクター3では神奈川総合大学校のみらい選手が魅せる。
デグナーカーブで、ポールスタートの新潟国際自動車大学校のMax選手にタイムペナルティが灯ると、その先、NISSINブレーキヘアピンで、みらい選手がアウト側から並び、サイドバイサイドに持ち込む。さらに、みらい選手は、アウト側のラインを走行したため立ち上がりのスピードも鋭く、スリップストリームを使い、スプーンカーブまでにトップに浮上。いとも簡単にリーダーに躍り出た。
西ストレートでは、スリップストリームを後続に使わせない動きも見せる中、トップが入れ替わったことで後続の選手たちのスイッチがオン。どの選手もみらい選手を捕えようと、残り55周のレースが続くこととなる。
各コーナーでトップが入れ替わるような熾烈なレース3周目、トップ争いの舞台は、200Rにやってきた。埼玉自動車大学校のH.Miyazato選手を先頭に、2番手/3番手、4番手/5番手がそれぞれサイドバイサイドでのバトルを展開する。
横並びのバトルに耐えられなかった選手がコースアウトするなど白熱の模様だが、トップはH.Miyazato選手が死守。その後ろ、タイムペナルティを受け順位が沈んでいたMax選手が2番手まで追い上げを見せた。
完璧な立ち上がりを見せたMax選手は西ストレートでH.Miyazato選手をロックオン。
そのまま130Rでトップに返り咲いた。
レースは4周目、Astemoシケインで、トップのMax選手に四脱の0.5秒のタイムペナルティが課される。グランツーリスモの性質上、0.5秒速度が落ちるため実質1秒近いロスとなる。
そのままレースが5周目に入り、ペナルティの消化ポイントとなる西ストレートへとやってきた。Max選手のスピードが落ち、2番手のH.Miyazato選手が前に出る。
H.Miyazato選手が再びトップに浮上した。この2台のペースは驚異的で、3位以下を突き放し始めていた。
レース優勝争いは、この2台に絞られた。
6周目、ファイナルラップ。ホームストレートでMax選手がスリップストリームでH.Miyazato選手に迫り、強力なプレッシャーを与える。フロントタイヤのライフが気になる中、H.Miyazato選手は1コーナーにアプローチしていくも、アウト側の縁石に乗りすぎてしまいマシンの体制が乱れてしまう。
それをすぐ後ろから見ていたMax選手が完璧なラインでオーバーテイク。
三度目のトップに返り咲いた。
Max選手は2度のペナルティを受けながらもトップを奪回し、そのままフィニッシュ。
新潟国際自動車大学校に初めての勝利をもたらし、自身としても初戴冠となった。
苦しいレース運びにはなったが、上位勢がバトルを続けペースが上がらなかったこと、そしてスリップストリームが「強い」の設定に救われた。
あちらこちらでバトルが発生し、コーナーごとに順位が入れかわる、忙しい展開となったe-DGMS Technical College Series Rd.4。
これをもって、全4戦の開催となったTechnical College Seriesはすべて終了、Open Class Seriesも含み、e-DGMSの2025シーズンが幕を下ろすこととなった。
過去にないほど初参戦の選手であふれ、毎回のように勝利する選手が入れ替わる今年のシリーズの印象。ドライバーの腕前もワールドレベルに飛躍し、シリーズを通してゲストドライバーが1勝もできなかったということがそれを証明している。
来年はどんなスター選手が現れるのか、このe-DGMSから世界にはばたく選手を見たいものだ。2026年のe-DGMSにもご期待いただきたい。














