猛追をしのぎ切ったふなさん選手が初参戦初勝利!

2024年5月26日(日)に「e-DGMS 2024 by グランツーリスモRd.2」が開催され、ホンダシビックTypeR(FL5)’22によるレースで、ふなさん選手が初参戦初勝利の偉業を果たした。

Rd.2の使用コースは「鈴鹿サーキット」。
ダイワグループのリアルレーシングチーム「DGMS」が参加する、「BMW&MINI Racing.」のRd.2に、コース設定を合わせた。
出走キャンセルもあり、今回のレースは14人がエントリー。
なお、4選手が初参戦。けんとぅJPN選手、ふなさん選手、ライオンハート選手、ゆきゅそ選手。どの選手も、別のeスポーツシリーズでは一目置かれるような選手だ。

前回とは打って変わって、事前に公開されたレギュレーションは、e-DGMSとしてはオーソドックスなもので、設定されたパフォーマンスポイント内でいかにマシンを仕上げるかがカギになる。

予選では、ほとんどの選手が開始と同時にピットロードを飛び出した。
他車との位置取り、スリップストリームなど、様々な要因を合わせこむことが求められる中で、トップタイムをマークしたのは初参戦のふなさん選手。
激戦のタイムアタック、2度のアタックでベストタイムをマークした。
2番手は、EVO選手、3番手には、e-DGMS東京オートサロン大会で勝利した実力派、POISON17選手、4番手は初参戦のゆきゅそ選手。4連勝中の猛者、中谷選手は5番手とかなり苦戦。
以上、上位5台は、コンマ5秒差の中に収まる結果となった。

レース決勝。ほとんどの選手がきれいにスタートを決めて1コーナーへ。
ホールショットはふなさん選手。それに続く上位勢に順位の変動はなかった。
その後、隊列がホームストレートに帰って来るものの、バトルはあまり発生せず。
上位勢の実力の拮抗具合を象徴しているようだった。

レースが3周目に差しかかったところで、ふなさん選手が猛攻に合う。
2番手を走行し、かなりのプレッシャーを与え続けたEVO選手がヘアピン立ち上がりで仕掛ける。
しかし、マシンの加速はふなさん選手が優勢。このあたりはセッティングの違いかもしれない。
その後もふなさん選手のドアミラーにその姿を見せ続けるEVO選手。
尋常ではないプレッシャーを与え続け、レース後半での逆転を狙う。
そして、その背後には、漁夫の利を狙うPOISON17選手の姿が迫っていた。

レース6周目、EVO選手が仕掛ける。
ホームストレートでイン側に飛び込み、1コーナーで横に並ぶ。
2コーナー、S字コーナーとサイドバイサイドのバトルへ発展。
しかし、逆バンクではふなさん選手が前に出てポジションを守る。
激しい接近戦の隙に3番手のPOISON17選手が迫り三つ巴のバトルに発展。ふなさん選手は、2台の猛攻を浴びる逆風の展開となった。

ファイナルイン。メインストレートでEVO選手のヘッドライトパッシングや、コーナーでのレイトブレーキングなど、執拗な攻撃を、巧みに退け続けるふなさん選手。
要所を抑え、最後のオーバーテイクポイント、日立アステモシケインも守り切り、勝負あり。ふなさん選手が、初参戦、初優勝を果たした。
ふなさん選手には後日記念品が贈呈される。
2番手には攻め落とせなかったEVO選手、3番手にはPOISON選手が入った。
なお、中谷選手は4番手フィニッシュとなり、連勝記録は4でストップ。
常勝選手でも勝てないレベルの高さが証明されたレースだった。

今シーズンも開幕したe-DGMS 2024 by グランツーリスモは、残り4戦を予定している。
シリーズポイント制ではないので、なかなか時間がとれない選手でも参加しやすい。
次戦Rd.3は、6月23日(日)。マセラティMC20’20とスパ・フランコルシャンという組み合わせだ。
スーパーカーによるハイスピードバトルに期待いただきたい。