
完璧なレース運びでtubasa-GT-R選手が初出場・初優勝!
2024年11月4日(日)に「e-DGMS 2024 Technical College Series Rd.4」が開催され、シビック Type R (FL5)'22によるレースで、埼玉自動車大学校のtubasa-GT-R選手が、完璧なレース運びを見せ、初出場・初優勝を果たした。
今回のレースには、ダイワグループ認定の指定校10校から14人がエントリー。
Rd.4のエントリー締め切り直前で申し込みがあった「埼玉自動車大学校」が指定校入り。
埼玉自動車大学校からは、tubasa-GT-R選手1人がエントリーとなった。
今回のゲストプレイヤーは、すっかりe-DGMSではおなじみになったTakuAn選手。
Technical College Seriesには初の出演となった。
Rd.4の使用コースは「鈴鹿サーキット」。
e-DGMS 2024 Technical College Series Rd.2と使用コース、車種、レギュレーションが同一のものが設定された。

今シーズン最終戦となるTechnical College Series Rd.4。
予選、トップタイムは、ゲストドライバーのTakuAn選手だった。2度目のアタックで絞りだしたタイムは2分11秒444。参加選手の中でのトップタイムは、埼玉自動車大学校のtubasa-GT-R選手。3番手には、前回コースレコードをマークし「台風の目」となった東京自動車大学校のKimushin選手が滑り込んだ。4番手以降は、ホンダテクニカルカレッジ関東のルイス・ハミデトル選手、関東工業自動車大学校たっくん選手、L.Cainguitan選手など、これまでのラウンドで上位争いを繰り広げてきた選手たちが続き、最終戦にふさわしい上位勢の顔ぶれとなった。

レース決勝。フロントローの2台が早速火花を散らす。
tubasa-GT-R選手が、これ以上ない最高のスタートを決め、TakuAn選手のインサイドを伺う。これを見たTakuAn選手はブロックラインを取るも間に合わず。tubasa-GT-R選手がホールショットを決めた。3番手のKimushin選手は、スタートに失敗しなんと9番手に後退。勝負権を失ってしまう。それを横目にルイスハミデトル選手が、3番手の座を射止めた。

レース3周目。「軽量なマシンを作ってきました」と話すTakuAn選手が、そのマシンの強さを生かして仕掛ける。
メインストレートでスリップストリームを使って迫ると、2コーナーを小さく回って、tubasa-GT-R選手のイン側を伺う。ただ、アスラS字コーナーの1つ目は、tubasa-GT-R選手がインサイドになるため、順位は変わらなかった。2コーナー立ち上がりという、鈴鹿サーキットでのセオリーではない「仕掛け」に、tubasa-GT-R選手は面食らったようだ。
世界レベルのプレッシャーを背中に感じながら、どんどんと周回を重ねていくことになる。

TakuAn選手がひたすらプレッシャーを与えるも、その座を譲ることのなかったtubasa-GT-R選手。だが、ここでバトルに動きが出る。
レース6周目。TakuAn選手が度々仕掛けていた2コーナーだったが、ここでは仕掛けず。解説の岡田氏が「今までと仕掛ける場所を変えるかもしれません」と話した直後のNISSINブレーキヘアピンだった。アスラS字コーナー、デグナーで差を詰めていたTakuAn選手が、一瞬の隙をつき、tubasa-GT-R選手のイン側に飛び込み、オーバーテイク。
ただ、パワーに比重を置いたセッティングのtubasa-GT-R選手は立ち上がりがよく、スプーンカーブまでにサイドバイサイドまで持ち込んだ。
その先のスプーンカーブでのバトルは、軽量マシンのTakuAn選手がイン側を小さく回り、トップを死守した。
そう思ったのも束の間、この先に待っているのはパワーの求められるおよそ800mで上り勾配の「西ストレート」だった。

NISSINブレーキヘアピンの死闘から迎えた西ストレート。
2車身ほど差が付いた両車はアクセル全開。TakuAn選手は、たまらずブロックラインを取るも、軽量重視のTakuAn選手にとってこの長い西ストレートは圧倒的に不利だった。
パワー重視のtubasa-GT-R選手は、そのままストレートエンドまでに前に出ると、130Rもコースに留まりトップの座を奪い返す。
焦るTakuAn選手。レースは残り2周となった。

8周目、ファイナルラップ。TakuAn選手は、手を焼いていた。
最高速の違う相手とのバトルに、仕掛けどころを探っていた。
そのTakuAn選手は、NISSINブレーキヘアピンでイン側に飛び込みサイドバイサイドのバトルに発展。ただ、加速でtubasa-GT-R選手に置いて行かれ、スプーンカーブまでには順位は2番手に。TakuAn選手は成す術なく、思わず苦笑いを浮かべた。

Tubasa-GT-R選手は、このまま猛追を振り切り、トップチェッカー。マシンセッティングと完璧なレース運びで、初出場・初優勝。そして、埼玉自動車大学校の初陣に花を添えた。なお、ファステストラップはTakuAn選手が獲得した。
2番手以降は、TakuAn選手、ホンダテクニカルカレッジ関東のL.Cainguitan選手、同じくホンダテクニカルカレッジ関東のルイス・ハミデトル選手が続いた。
死闘を制し、トップの成績を収めた埼玉自動車大学校のtubasa-GT-R選手には、後日記念品が贈られる。
e-DGMS 2024 Technical College Series。今シーズン最終戦は、すい星のごとく現れたニューヒーローの誕生で幕を下ろした。今シーズンが1年目となった本シリーズだが、毎回勝者が変わる全4戦はどれも見ごたえがあるものだった。
そして、LIVE配信中にも発表したが、今シーズンも「e-DGMS@TOKYO AUTO SALON2025(仮)」の開幕が決定。
昨年、TOKYO AUTO SALONの会場を熱狂の渦に巻き込んだ熱いレースを再びご覧いただけることとなった。
詳細は、e-DGMS公式HPで随時更新予定。是非ご期待いただきたい。