宮園拓真選手との名バトルを演じた「Kimushin」選手が初勝利!
2024年10月20日(日)に「e-DGMS 2024 Technical College Series Rd.3」が開催され、BMW M2 Competition'18によるレースで、東京自動車大学校のKimushin選手がゲストドライバーである宮園拓真選手と名バトルを演じ、参加選手内でのトップチェッカーとなった。
今回のレースには、ダイワグループ認定の指定校8校から11人がエントリー。
日本自動車大学校 成田キャンパスの青い人選手、そして、中央自動車大学校のGT hiro選手が初参戦だ。
今回のゲストプレイヤーは、Rd.1にもゲスト出演した宮園拓真選手。
世界の頂点に輝いた経験を持つスタープレイヤーが2度目の参戦となった。
Rd.3の使用コースは「富士スピードウェイ」。
e-DGMS 2024 Technical College Series Rd.1と使用コース、車種、レギュレーションが同一のものが設定された。
予選、トップタイムは東京自動車大学校のKimushin選手だった。1分46秒901をマーク。この記録は驚異的なもので、e-DGMS 一般の部、Technical College Seriesを通じてのレコードタイムとなる。(※ゲストドライバーを除く)
(その後、決勝レースでさらにKimushin選手自身が塗り替えることになるが)
宮園選手も2度のアタックでこの大記録に挑んだが、コンマ4秒及ばず。
Kimushin選手が叩き出したタイムがいかにすごいものか、お分かりいただけるだろう。
3番手には、Rd.1、Rd.2で表彰台を獲得している関東工業自動車大学校のたっくん選手、4番手には初参戦の中央自動車大学校GT hiro選手、そして5番手にも同じく初参戦の日本自動車大学校 成田キャンパス 青い人選手が名を連ねた。
レース決勝。一度ネット回線トラブルによる「赤旗中断」を挟んだ。
赤旗中断中はピット作業が禁止となるのが実車レースにおいては常だが、中断中にマシンのセットアップを変更していたとして、まさかの宮園選手にペナルティ。3グリッド降格となった。この措置は、大会事務局の独断によるものであることに留意されたい。
さて、決勝レースの2回目のスタート。ポールスタートのKimushin選手はまさかのスタート失敗。それを横目に、たっくん選手、GT hiro選手がポジションアップを成功させた。
オープニングラップのアドバンコーナー。Kimushin選手がトップのたっくん選手に仕掛ける。Kimushin選手が、クロスラインで鮮やかにオーバーテイク。
予選で見せた速さはやはり「本物」で、お手本のようなオーバーテイクをたっくん選手に見せつけた。
レースは2周目のホームストレート。3グリッド降格で5番手スタートとなっていた宮園拓真選手が、3番手に上げてきていた。最終コーナーであるパナソニックオートモーティブコーナーで、2番手のGT hiro選手の後ろにピタリとつくと、スリップストリームを使い加速する。そのままGT hiro選手の横に並ぶと、TGRコーナーでオーバーテイクを完了さした。
宮園選手の目前を走るのは、残るはKimushin選手となった。
レースは5周目。Kimushin選手は、宮園選手とのマージンを使い果たしながらも、トップの座を守っていた。
最終コーナーで宮園選手が仕掛ける。宮園選手がインを伺い、ホームストレートへと立ち上がると、不意を突かれたKimushin選手はトラクションが抜けてマシンのリアが暴れてしまう。
ただ、Kimushin選手のストレートスピードは驚異的なものがあり、いとも簡単に宮園選手をオーバーテイクした。オーバーテイクしても振り出しに戻されるこの展開は、宮園選手にとって非常につらい状況であった。
しかし、それでも「世界の頂点を知る選手」は、果敢に挑んでいくのであった。
レース6週目のダンロップコーナー。ブレーキングでKimushin選手のイン側をこじ開けた。ギリギリ接触をしない、「ここしかない」というラインで一気に仕掛けた宮園選手。
Kimushin選手とのバトルはこれで勝負あり。宮園選手はそのまま逃げ切り、トップチェッカーとなった。
参加選手の中でトップチェッカーを獲得したのは東京自動車大学校のKimushin選手。
宮園選手との名バトルを演じ、見事コースレコードも塗り替えた。(1分46秒808)
表彰台圏内である3位を獲得したのは、初参戦の日本自動車大学校 成田キャンパス青い人選手。中央自動車大学校のGT hiro選手とのテールトゥノーズのバトルを制した。
ゲストドライバーを除くトップの成績を収めた、東京自動車大学校のKimushin選手には、後日記念品が贈られる。
なお、東京自動車大学校はRd.2に続き、連続勝利となった。
一般の部のレースに負けずとも劣らないドライバーが集うe-DGMS 2024 Technical College Series。今シーズンは残り1戦となった。
次戦は11月4日(月・祝)だ。最終戦で新たなスター選手は現れるのか。ご期待いただきたい。