ROUND REPORT 2022

4月に開幕戦を迎えたe-DG Cup耐久シリーズも、残す所11月9日の第4戦が最後となる。
ここまでの3戦でシリーズランキングを争うのは3名。
それも、3名とも使用車種が異なるという、非常に緊迫した状態で最終戦のスパ・フランコルシャンを迎えることとなった。

現在ランキングトップに着けているのは、アルファロメオ・4Cで戦う#22サトゥー・シュガーマン選手。
開幕戦のモンツァでは苦戦を強いられたものの、4Cのバランスの良さを存分に発揮した第2戦でゲストドライバーの冨林選手の次ぐ2位を獲得し、優勝ポイントを稼ぐと、第3戦でもランキングを争うライバルよりも前でフィニッシュ。
4ポイントとリードは決して安泰ではないものの、有利な状況で最終戦を迎えたことは間違いない。

その#22サトゥー・シュガーマン選手を追うのが、ダッジバイパーのわっしー選手。

開幕戦・第3戦でポールを獲得するなど、スピードは耐久シリーズ参加者の中でも抜きん出ていることは証明済みだが、その速さをレースで生かし切れていないのか、最終戦を残した時点では未勝利となっている。
僅差のシリーズ戦ではポールポジション獲得の1ポイントも無視できないため、最終戦で速さに加え強さを見せることができれば、逆転チャンピオンの可能性はまだまだ残されている。

先日実車デビューを果たしたわっしー選手の動きは、最終戦のキーポイントとなるだろう。

そしてホンダNSXのトップとしてチャンピオン争いに加わっているのが、#58のわかめご飯選手。
3戦とも決して有利な状況でレースをすることはできていないが、与えられた状況でベストな走りを続けてきたことでタイトル争いに生き残ることができている。

しかしトップの#22サトゥー・シュガーマン選手とのポイント差が15ptsということを考えると、最終戦ではポールポジション、そして優勝というビッグポイントの獲得が目標になってくるが、ウェット路面でのNSX×わかめご飯がどのような巻き返しを見せてくるか注目したい。

最終戦は決してチャンピオン争いをするメンバーのためのレースではない。
ここまで思うような結果が残っていない、シリーズ途中からの参戦、ウェット路面で形勢逆転を狙う選手…と、最終戦での優勝は参戦する全エントラントが欲するもの。

特に第3戦から参戦しデビューウィンを飾ったNSXのコーギー選手や、回線トラブルが続くバイパーのライ選手・ポイズン選手は、タイトル争いをするプレイヤーにとってはある意味厄介な存在と言えるかもしれない。

そして今回もゲストプレイヤーとして参戦する冨林選手も、実はこのe-DG耐久シリーズでの表彰台は第2戦での優勝のみで、バーチャルとの二刀流を掲げているレーシングドライバーとしてはこの最終戦を勝って終えることを狙っているはずである。

いつも以上に見どころ満載でお届けするe-DG Cup耐久シリーズは是非、Youtube生放送でご覧ください。

ゲストには青木孝行選手（プロドライバー）、冨林勇佑選手（世界初 e スポーツドライバー 兼 リアルドライバー）のお二人が決定！是非この記事をご覧の皆様にもレースの模様を見届けていただきたいと思います！