わっしー選手、最終戦で逆転シリーズチャンピオンを決める!
2022年11月9日(水)に、今季のe-DG motorsports最終戦となる「e-DG Cup耐久Race 2022シリーズRd.4」が開催され、3名に絞られたチャンピオン候補者の中で、ダッジバイパーのわっしー選手が優勝ポイントを獲得し、5pts差あったポイント差を逆転!
e-DG Cup耐久Race 2022シリーズチャンピオンに輝きました。
予選
最終戦の舞台はベルギーの名コース「スパ・フランコルシャン」。
更に滑りやすいウェットコンディションということで、本来高速サーキットが得意なバイパーに対し、トラクションで勝るとされているMR勢2車種と、車両としての優劣が微妙な関係となった。
そんな中でチャンピオンを争う3名は、それぞれ車両が異なるという状況。
どのドライバーにとっても、ポールポジションに与えられる1ポイントが重要な予選が開始された。
まずはわっしー選手が2分42秒507をマークし、暫定トップタイム。
ランキング3位で逆転を狙うNSXのわかめご飯選手は2分42秒602と好タイムをマークするが、わっしー選手には届かず。
わっしー選手がポールを獲得しチャンピオンに一歩前進するかに思われた終了間際に、前回のRd.3でNSX初優勝を成し遂げたこーぎー選手が2分41秒854というタイムでポールポジションを奪い、1ポイントを獲得。
ランキング2位わっしー選手が2番手、3位のわかめご飯選手が3番手スタートとなり、ランキングトップのサトゥー・シュガーマン選手は4番手に着け、こーぎー選手の後ろにチャンピオン争いの3名が並ぶという予選結果となった。
決勝
ウェット路面の中でスタンディングスタートという、難しい状況でレースがスタート。
スタート直後にわっしー選手がこーぎー選手を抜いてトップに立ちますが、2周目に入るところでこーぎー選手が再度オーバーテイク。しばらくこーぎー選手が隊列を引っ張っていく状況に。
しかしレース10分が経過した頃に、わっしー選手が再びトップへ。その間を突いて、予選でノータイムとなり後方からのスタートとなったゲストプレイヤーの冨林選手が、こーぎー選手を抜いて2番手に浮上。
冨林選手はしばらくわっしー選手の後方で走行した後、オーバーテイクを成功させてトップへ。
これで一時は開いていた差が縮まり、5番手を走行するサトゥー・シュガーマン選手・6番手わかめご飯選手もトップ争いの中に飛び込んでいく。
1周ステイアウトを選択した2番手わっしー選手に対し、サトゥー・シュガーマン選手は猛プッシュをかけて、ピットイン直前のバスストップシケインでわっしー選手をパスして見せる。
これによりわっしー選手の前に出たサトゥー・シュガーマン選手だったが、消費燃料が多く、ピットインで大幅にタイムロス。コースインした時点で、逆にわっしー選手との差は大きく開いてしまった。
こーぎー選手は暫定トップへ。
逆転チャンピオンに向け望みを繋ぎたいわかめご飯選手でしたが、ピットアウト後のペースはあまり上がらず、ライ選手にオーバーテイクを許すと、搭載した燃料が足りず残り7分で2度目のピットイン。
チャンピオン争いから脱落してしまう。
ゲストプレイヤーの冨林選手は、唯一残り10分を切るところまでピットインを引っ張り、実車のマッハ号を思わせるタイヤ無交換作戦でピットアウト。
トップでレースに復帰し、その後も後続との差を広げていくことになる。
残り4分を切ったところで、チャンピオン争いが混沌としてくる。
ゲストプレイヤー冨林選手を除いたトップに着けるこーぎー選手の背後に、わっしー選手が迫り、もしこーぎー選手をかわせば逆転シリーズチャンピオンという状況。
一方、ピットでのロスを徐々に挽回し、ライ選手のバイパーに迫ってきたサトゥー・シュガーマン選手。
実はファステストラップはサトゥー・シュガーマン選手が記録しており、もしライ選手を抜いてわっしー選手がこーぎー選手を抜けなかった場合、なんとシリーズチャンピオンはサトゥー・シュガーマン選手のものとなる。
チャンピオンを争う2人が、それぞれキーマンとなるライバルとのラストバトルを開始していく。
残り1分、最終ラップ目前の最終シケインで、少しオーバーランしてしまったこーぎー選手に、わっシー選手が襲い掛かる!チャンピオンへの執念を見せるオーバーテイクで、実質トップとなるポジションを奪って見せた。
こうなっては目の前のライ選手だけではなく、こーぎー選手も攻略しなければタイトルは無いサトゥー・シュガーマン選手。プレッシャーをかけ続け、ファイナルラップのシケインでスピンを喫したライ選手を抜き、実質の3番手までは追い上げるが…。
このレースを制したのは、完璧な展開で後半は他を寄せ付けない圧勝を見せた、ゲストプレイヤーの冨林選手!
直前のリアルレースでは不運に見舞われたが、このe-DGで復活ともいえる強さを見せつけました。
そして、最終戦で実質優勝となる2位でフィニッシュし、逆転でシリーズチャンピオンに輝いたのは、#52ダッジバイパーのわっしー選手!サトゥー・シュガーマン選手との差は僅か2ポイントと、これまでのレースの激しさを物語る結果となりました。
放送内でのコメントでは、「正直予選で上位を取れると思っていなかったので、そこから燃費を稼ぎながら自分の走りができたので良かったです。(耐久シリーズを通して)なかなか40分という耐久レースをやる機会が無くて、タイヤの消耗や燃料を管理したり、ただ走るだけじゃなく色々と考えないといけないという貴重な体験をしながらレースできたのがとても良かったです」と、若手ならではの初々しさで喜びを表していただきました。
最後までクリーンかつ激しい幕切れで終了した、「e-DG Cup耐久Race 2022シリーズ」。
戦いに、視聴に、熱いファンが集まった本大会を支えてくださった皆様、ありがとうございました!
e-DGでは今年最後のラウンドとして、12/11に「e-DG Cup MINI/BMW Race」の第4戦も予定していますので、そちらにも是非ご参加・ご視聴お待ちしております!