ダッジ バイパーのポイズン選手がレース巧者ぶりを見せ勝利!

2022年4月27日(水)に今季のe-DG motorsports開幕戦となる「e-DG Cup耐久Race 2022シリーズRd.1」が開催され、ダッジ バイパー #17の ポイズン選手が見事な追い上げで勝利を飾った。

予選

ストレートスピードに優位性があるダッジ バイパーが今回のサーキットであるモンツァ・サーキットとの相性は適してると見られた。
予想通り最初のアタックからダッジ バイパー#52の わっしー選手が1分46秒420のトップタイムを叩き出す。
アルファ ロメオ 4Cで参戦するゲストドライバー#5の 冨林選手はバイパーに肉薄する1分46秒532で2番手に着けるが、予選終了間際にダッジ バイパー#54の はると選手が1分46秒444で2番手に食い込む。これにより予選はダッジ バイパーがフロントローを独占する結果となった。

決勝

#1の Kevin_Shinnosuke選手・#92の ちんねん選手2名がルーム入室できず、#8の ライ選手がピット脱出できなかったことにより、全10台でスタートが切られた。

白にピンクのストライプが施されたダッジ バイパー2台が先頭をキープする中、3番手スタート#5の 冨林選手は一瞬ストール状態になり後退していってしまう。

冨林選手は一時8番手まで後退してしまうが、すぐさま追い上げトップ3台に食らいつく。一方のトップ3は無駄なバトルを避け、隊列を組んで逃げにかかる。

ホンダ NSX最上位を5番手で走るのは#58の わかめご飯選手。それをアルファ ロメオ 4C #22のサトゥー・シュガーマン選手とバイパー#17の ポイズン選手が追いかける。

林選手の追い上げが実りトップに立つとバトルが激しくなり、上位陣は7番手ポイズン選手までが1パックの状態に。これをいち早く抜け出したわっしー選手がみるみる後続を引き離して、前半戦の主導権を握る形となった。

上位陣で最初にピットに入ったのはホンダ NSXの わかめご飯選手。この後にピットに入ったサトゥー・シュガーマン選手、はると選手は2ピット作戦を取ることとなった。

ピットインのタイミングで順位を上げたのが、前半派手なシーンが見られなかったポイズン選手。燃費もよくインラップも速いペースで走行し、ピットアウト後はトップ集団に合流していく。

最も長く周回したわっしー選手は、インラップで燃料を攻めすぎたかペースが悪く、トップ集団から少し離れた位置でコースイン。しかし間もなく追い上げ、優勝争いに絡むこととなった。

全車がピットに入った後で躍動を見せたのが、ダッジ バイパー#21の ひゅーが選手。一気にスパートをかけ、一時は後続を9秒離す独走態勢に。しかし燃料が持たず、残り6分でピットインを余儀なくされた。

ファイナルラップに突入し、優勝の権利を残したのは3台。1コーナーを先頭で抜けたポイズン選手が開幕戦優勝の可能性を引き寄せる一方、孤軍奮闘のアルファ ロメオ 4Cを操る冨林選手の燃料は底を尽きようとしていた。

冨林選手は何とか持たせようと足掻くものの、コース残り約1/3で無念のガス欠!まさかの7位フィニッシュとなった。

最後の最後まで分からない優勝争いは、最終コーナーを横並びで立ち上がってくる!ここでほんの僅かに燃料が足りなかったわっしー選手が失速し、優勝は前半戦で影を潜めていたダッジバイパー♯17の ポイズン選手が見事な逆転劇で開幕戦優勝という結果になった。

レースでの駆け引き強さで上回ったポイズン選手。Rd.2以降、この上位メンバーの争いから目が離せなくなることは必至だろう。

また、ダッジ バイパーが優位とされていたモンツァ・サーキットにおいて、アルファロメオアルファ ロメオ 4Cの冨林選手やサトゥー・シュガーマン選手、ホンダ NSXのわかめご飯選手などが肉薄していたところを見ると、テクニカルなカタロニア・サーキットでは上位メンツがガラッと入れ替わる可能性も否定できない。

e-DG耐久シリーズ・第2戦は、6月15日(水)20時15分頃より開催!このレポートをご覧の皆様にも、是非YouTube配信でレースの模様をご視聴いただきたいと思います!