- 開催:7/19(土)-7/20(日)
- ドライバー:石井 一輝
- REPORT:Tomomi
- Photo by 川上 浩之

2025年7月19日から20日にかけて、スポーツランドSUGOでBMW & MINI Racing 2025 Round4が開催となりました。
岡山戦に引き続き、菅生戦のレースレポートを担当しますTomomiです。
モータースポーツ初心者の私ですが、いち“DGMSファン”として皆さんにお伝えします。
○ 中盤戦の重要な一戦
BMW & MINI Racing 2025シーズンは中盤戦に突入。
高低差のあるダイナミックなレイアウトが特徴的なこのサーキットで、シリーズ首位を走る石井選手とDGMSチームにとって、チャンピオンシップ争いの重要な局面を迎えることになりました。
前戦の岡山ラウンドでは4位・2位という安定した成績を残し、シリーズポイントリーダーの座を獲得した石井選手。しかし、サクセスハンディキャップ制による30馬力ダウンという逆境は続いており、SUGOの特徴的なコースレイアウトでどのような戦いを見せるかが注目されます。
当日は猛暑となり、チームメンバーの体調面が心配となるレースウィークとなります。


○ 7月19日 予選
石井選手は持ち前の適応力を発揮し、ハンディキャップ制の30馬力ダウンのハンデを最小限に抑える走りを見せてくれました。
SUGOの特徴である上りのストレートセクションでは馬力不足が見受けられましたが、テクニカルな中低速コーナーでの正確なライン取りとコーナリング技術で補完する走行でした。
予選結果は1番グリッドを獲得し、翌日の決勝レースに向けてポールポジションを確保しました。


○ 7月20日 決勝レース① - 完璧な勝利
決勝レース①、スタートから石井選手は冷静かつ積極的な走りを見せます。
序盤の戦略的な走りが勝利の鍵となりました。
レース中盤以降は厳しい戦いが待っており、後続車の追撃は激しく、特にタイヤマネジメントが勝敗を分ける重要な要素となりました。
そして、周回遅れの車両が石井選手には有利に働き見事ポールトゥウィンを成し遂げることが出来ました。
馬力制限がある中、この勝利は単なる速さだけでなく、プレッシャーの中での冷静な判断力とタイヤマネジメント能力の向上を示す重要な勝利だったと感じます。
石井選手コメント

小川監督コメント
危なげのない良いレースでした。

○ 決勝レース② - リバースグリッドでの挑戦
決勝レース②は、リバースグリッド方式により、石井選手は3番手ローリングスタートとなりました。
「入賞できるように頑張ります!」と意気込みを語った石井選手は、持ち前の追い上げ能力を発揮することになります。
後方からのスタートにも関わらず、石井選手はオーバーテイクを重ね、着実に順位を上げていきます。
SUGOの特徴的なレイアウトを活かしたライン取りと、これまでの経験で培った追い抜き技術が光る展開となりました。
結果は2位で表彰台に上ることが出来ました。
チームメンバーもやりきった!という表情でした。


○ SUGOラウンドが示したチームの成熟
スポーツランドSUGOでの優勝&2位表彰台という結果は、DGMSチーム全体の成熟度を示す成績となりました。石井選手個人の技術向上はもちろん、チーム戦略、メカニックのチームワーク、そして様々な状況への対応力など、あらゆる面での成長が結果に結びついた。
押井メカニックは、チームに加入してこのSUGOラウンドで1年が経過となりました。先輩の金メカニックから指導を受けながら彼なりに試行錯誤を繰り返しレースメカニックとしてのスキルも向上させているようです。



そして、注目すべきは、石井選手が「Driver of the Race 7」に選出されたこと!
これは単なる勝利だけでなく、ドライバー自体が評価された証拠であり、チームメンバーとしても嬉しい結果でした。シリーズ全体での存在感を示しているDGMS。着実にファンが増えているようで私も感動しています。


○ シリーズ戦略の成功と次戦に向けて
UGOラウンド終了時点で、石井選手はシリーズポイントランキングで441ポイントを獲得し、引き続き首位をキープ。サクセスハンディキャップ制という逆境の中でも、安定してポイントを積み重ねる戦略が功を奏しています。どのような条件下でも結果を残せる総合力こそが、チャンピオンシップ争いでの最大の武器となります。サクセスハンディキャップ制は続くものの、SUGOで見せた適応力と戦略的な走りがあれば、どのようなサーキットでも競争力を発揮できることが証明できたと思います。
2025年チャンピオン獲得に向けて、DGMSの挑戦はさらに加速していきます。
6年目の挑戦、皆さまの応援が大きな力となります。
これからもDGMSへ熱い声援をお願いいたします。
