BMW & MINI Racing 2026

M2 Racing Series

Round1(第1戦-第2戦)

富士スピードウェイ[静岡県]
  • 開催:3/28(土)-3/29(日)
  • ドライバー:石井 一輝(1号車)、岩岡 万梨恵(55号車)
  • REPORT:岩岡 万梨恵
  • Photo by 大島洋行

こんにちは!
今年もDGMS(ダイワグループモータースポーツ)のチームレポートを担当させていただきます、レーシングドライバーの岩岡万梨恵です。

いよいよBMW&MINI Racing 2026が開幕します!
チーム、ドライバーの両タイトルを獲得し、目標を達成した2025年シーズン。
新たな2026年シーズン初戦となる今回は2台体制で挑戦します。

そして、今大会は昨年7月に発表された新型BMW M2 Racingのレースデビューとなる1戦。
2.0L直列4気筒Mツインパワー・ターボ・エンジンやモータースポーツ専用のソフトウェアにより制御される8速オートマチック・トランスミッションを搭載。
レース活動の裾野を広げるため、一般でも購入できるレーシングマシンとして開発されたBMW M2 CS Racingに続く車両となります。
BMW&MINI Racingにおいて新型BMW M2 Racingのデビューレースとなりますが、どんなパフォーマンスを発揮してくれるのか、非常に楽しみです!

そんな新型BMW M2 Racing 1号車 をドライブする2025年チャンピオン石井一輝選手(株式会社ファイブスター東都)。
そして、BMW M2 CS Racing 55号車は、わたくし岩岡万梨恵が担当させていただけることとなりました。
まず、このような機会をいただき、本当にありがとうございます!
ずーっと間近に見ていたM2 CS Racing Seriesをドライバー目線でお伝えいたします!

DGMSがBMW車両2台での参戦は、初めてです。
メカニック、ドライバー全員のDGMS2026、新たな挑戦がいま始まります。

まずは、今回から投入された新型BMW M2 Racingのリバリー(カラーリング)。
モータースポーツディーラーのデモカーらしく、赤、白、青のカラーを基盤に、そして今までの#55号車のイメージを踏襲し、最新のBMWモータースポーツのグラフィックを使いながらアップデートさせました!
キドニーグリルの形も新型になり、スマートになったことでグラフィックデザインとマッチしていてとてもかっこよかったです♪

○ 予選

30分3クラス混走で行われました。
自身最大のパフォーマンスを出すため、DGMSは2台ともタイミングを見計りコースイン。
クラス違いの車両に引っかかる場面もありましたが、1号車 石井選手は3番手タイム、55号車 岩岡は2番手タイムでなんとその差は0,02秒!
それぞれのマシンのポテンシャルを確認しながらの予選となりました。

予選を終えた石井選手

新型車であり、データも不十分でフィーリングも納得がいかず過去一番走ってアタックしました。電子制御との向き合い方を含め、まだ車両を理解しきれておらず、難しさを感じました。

私自身も初めてBMW M2 CS Racingに乗ってアタックしましたが、この日は15時頃に予選が行われ、前日練習と比べて非常に気温も高く、その中でアジャストするのが難しかったですが、タイヤのグリップも感じやすく、車両の動きもゆったり動き体に伝わりやすいので、運転のしやすさを感じた結果、自己ベストを大幅に更新することができました。

○ 決勝レース①

そして翌日。
晴天の下、いよいよ決勝レース①がスタート。
初のレースデビューとなる1号車、そして2025年のチャンピオンカー55号車の2台で表彰台を目指します。

作戦は、55号車の岩岡がNEWタイヤを履いて前に出ていきながら、中古タイヤを履いている1号車の石井選手と1,2フィニッシュを目指していきます。

スタンディングスタートで行われる決勝レース①は、スタートの赤いシグナルが消えるとともにスタートするため集中力と反射神経がより必要となります。

いざ、シグナルが消えレーススタート。
スタートの蹴りだしが上手くいき、1コーナーでトップに出た55号車の岩岡、1号車の石井選手も3番手につけ、3台が差が0,1秒ない中で周回を重ねていきます。

しかし、2周目のヘアピンでライバルに抜かれてしまい55号車の岩岡は2番手へ。

徐々にそこから差が開いてしまい、まさかのチーム対決となります。
つかず離れずの差で走行しますが、レース開始から10分が経過した折り返し、タイヤもヒートアップし、55号車の岩岡はタイヤのグリップが薄くなり苦戦し始めます。

そこで強かったのが石井選手。中古タイヤのグリップはより悪くなっているものの、チャンスを逃さず1コーナーで仕掛けていきます。
しかし私も黙っていられない!とクロスラインで抜き返し、そこからバックマーカー(他クラスの周回遅れ)が出現し、私自身(55号車)は助けられたような気持ちで順位を守り切りチェッカー。
55号車 岩岡が2位、1号車 石井選手が3位という結果となりました。

決勝レース①を終えた石井選手

予選で感じた電子制御との付き合い方を勉強しながら走行をしていました。まだどこで制御が入るのか、入らないのか、条件が分かり切っていないところもあるので、そのあたりのデータも収集している状況です。もっと1号車と仲良くならないと明確な判断ができないので決勝レース②も勉強しながら、冷静にレースしたいと思っています。

私も実際レースに出てみて、こんなにタイヤがグリップせず、アンダーステア(フロントタイヤが限界を迎えている状態)をどう対処していくべきか考えながら走っていたレースでした。
思ったように新品タイヤの良いところを使いきれず、悔いの残ったレースとなりました。

○ 決勝レース②

そして続いて決勝レース②。
決勝レース②はいつものごとく、上位がリバースグリッドでスタートのため、55号車の岩岡がポールスタート、1号車の石井選手は3番手スタートとなります。
タイヤは岩岡が中古タイヤ、石井選手がNEWタイヤということで、どんな展開になるのか!?楽しみです。

決勝レース②はローリングスタート。
ポールでローリングスタートをするのは私の経験の中でも初めてだったので貴重な経験をさせていただきましたし、自分のペースで決められるというのがとても爽快でした。
信号が青に変わりレーススタート!

トップで55号車の岩岡が1周し帰ってきたが、ストレートで伸び悩み、1号車の石井選手、55号車の岩岡、そしてライバルの3台で1コーナーに並んでいきます。
1号車の石井選手は勢いが収まらず飛び出してしまいますが、気合いでアクセルをゆるませることなくすぐにコース復帰していき、トップ争いに加わり1号車の石井選手は300R で2番手に浮上、DGMSの2台でトップを狙います。レース中盤、GRGTコーナーで1号車石井選手が勝負に出ます!
イン側に飛び込み仕掛けるが最終コーナーでクロスを取られますが、加速は石井選手の方が良く、ストレートで石井選手がトップに躍り出ます。
1コーナーは4台で飛び込み、55号車の岩岡も2位に浮上。ライバルの車両と1コーナーから100Rまで並んで入り、バトルをしている間に現在1位の石井選手との差を広げていきます。

そこにバックマーカーが現れ、差が広がったり縮まったり、最後まで展開がわからない状態へ。

そして最終周。それまでトップを守っていた1号車の石井選手。
1コーナーに対してイン側を守っていましたが、コーナーへ小さく入ってしまい、失速、その間にライバルに抜かれ2位へ。
最後まであきらめず食らいつく石井選手でしたが、あと一歩届かず、2位石井選手、3位岩岡でチェッカーとなりました。

まずは、2レース共にDGMS2台が表彰台を獲得することができました。
レースを終え、石井選手に声をかけに行ったところ、優勝まであと一歩であったこともあり、非常に悔しそうな顔をしていたのが印象的でした。

決勝レース②を終えた石井選手

終始バトルが行われており、やっている私たちも見ている方々も刺激的で楽しかったレースで20分があっという間でした。ただ、結果がついてこなかったことがとても悔しいです。あの抜かれた1コーナーは夢に出てくると思います・・・。バトルの仕方やバックマーカーの処理、経験値の足らないところを感じ、まだまだ訓練していかなければと思いました。新型車で決勝レース②はNEWタイヤで挑みましたが、予選よりも手ごたえがあり、安心してバトルを行うことができましたし、次戦がとても楽しみになりました。
もてぎは、苦手意識も少なくなってきたコースです。安全に良いレースが出来るように、自信をもって車を操れるようにトレーニングをしていきます。

バトルの内容はとても濃く、BMWの4台が車体5センチ以内の戦いは、なかなかしびれ、私自身もとても楽しいレースとなりました。

もてぎ戦終えて 小川監督

決勝レース①②ともDGMSとして、良いレースが出来たのではないかと感じます。レース内容を見ていて、新型M2 RacingをM2 CS Racingと比べるとドライバービリティの高い車に仕上がっているように感じました。アマチュアからプロまでしっかり対応できる車だと思います。DGMSはここから改めて新しいドライバー育成も始めるので、それに当てはまる良い車だと感じています。今回のレースで戦闘力があることも証明されたので、台数が増えてくれるともっと面白いレースになると思います。

私自身も初めて石井選手と走る中で、こんなに堂々とバトルをしていて、負けてられないな!と熱くなりました。それと同時に、私はまだ、新型M2 Racingに乗ったことがありませんが、後ろから見ていてもふらつく様子はなく、見比べたときに、M2 CS Racingの方が少しのミスでマシンが振られてしまうのかな?という印象を受けました。
それもあり、新型M2 Racingは安心しながら攻めることができるレーシングカーに近い存在なのかなと感じました。

優勝することは叶わず、悔しさもありながらまずは2台が連続表彰台を獲得するという幸先の良いスタート。
次戦は4月25~26日モビリティリゾートもてぎにて開催です。
新型M2 Racingで優勝すること、そして更にデータを集め、誰よりも早くマスターすること!
Rd.2がとても楽しみです。

新しい体制で挑んでいくDGMSの2026年。
「挑戦すればできる、あきらめなければ成果につながる」ことをスローガンにさらなる挑戦を続けていきます。
引き続きDGMSの応援をよろしくお願いいたします!