- 開催:11/29(土)-11/30(日)
- ドライバー:石井 一輝
- REPORT:岩岡万梨恵
こんにちは!
DGMS(ダイワグループモータースポーツ)のチームレポートを務めます、レーシングドライバーの岩岡万梨恵です。
BMW&MINI Racing 2025 ROUND6 モビリティリゾートもてぎの様子をお届けします。
いよいよ2025年シリーズも最終戦となりました。
6年目の挑戦となるDGMSはドライバー及びチームチャンピオンの悲願達成となるのか?!
最後までお楽しみください。
今回もドライバー、チームランキングは首位を守ったまま最終戦を迎えます。
そして最終戦は馬力制限なし!
全車450PS統一され正々堂々バトルをします。
予選では、昨年のタイムを1秒上回る2‘02.903を出しトップに浮上。走行を重ねますが、ラスト5分、2‘02.783をライバルが出し、2番手となります。
なんとか試行錯誤走行を重ねるも、タイムは更新されず2位で予選を終えます。
石井選手コメント
悔しさはあるものの、ポジティブなコメントに一安心。
翌日のレース1に備えます。
○ 決勝レース1
最終戦にぴったりなほど快晴に見舞われ、車両はスターティンググリッドにつきます。
金メカニック、押井メカニックともにトルクなどの最終チェックを行い、いよいよスタートです。


決勝レース1はスターティングスタートで始まります。
勢いよく飛び出した石井選手!
1コーナーに2位をキープしたまま走行していきます。
トップの選手とタイム差はほぼなく、周回数によって0,1秒速いか遅いかを保ちながら走行していきます。
前との差は0.4~0.6秒。追いつけそうで追いつけない、そんなもどかしさを感じながらチャンスを伺います。
レースも残り5分を切り後半戦へ。
あともう少し…とピットでも力が入る中、少しずつトップの車両との間隔が空いてきてしまいます。
どうやらタイヤが垂れてきてしまい、前半は石井選手の方が速さはあったものの、その分タイヤが厳しくなってきてしまったそうです。
それもそのはず、モビリティリゾートもてぎは、ストップアンドゴーで有名なコースです。
中高速コーナーが多く、ヘアピンや90度コーナーというしっかりブレーキングを使うコーナーもあり、直線が短いのでブレーキやタイヤを冷やす時間がありません。
さらに中高速コーナーが多いため追い抜くポイントも非常に少ない。
車にとってもドライバーにとっても過酷なサーキット。
最後まで諦めずにチャンスを伺いますが、そのまま2位表彰台を獲得しました。
決勝レース1を終えて 石井選手コメント
小川監督コメント
悔しさを見せながら、でも最後は優勝して終わりたい!という強い気持ちが伝わってきます。
○ 決勝レース2
気温もぐっと下がり、改めて内圧調整やタイヤの使い方など話し合いが行われます。
決勝レース1の結果から上位60%がリバースグリッドとなり、決勝レース2のスタート順位が決まるため、石井選手は3番手ローリングスタートとなります。
グリッドに並び、「いよいよ2025年最後のレースが始まるんだ」と感慨深くなりました。
コースへ送り出し、フォーメーションラップが始まります。
金メカニック、押井メカニックは自分たちのミスがなく、最後までしっかり車が走り切れるかドキドキしながら見守っているとのこと。
そして一つの無線が入ります。
「ここまで車両を仕上げて、この場所に連れてきてくれてありがとうございました。最後、しっかり戦ってきます。」
メカニック2名は、石井選手から向けられた言葉を聞き、こみ上げる涙をぐっとこらえ、石井選手の映るモニターを見つめます。
そして始まった決勝レース2。
蹴りだしは悪くなく、2位の車両とテールトゥノーズ。
しかし、抜きにくいこのコースにより、思うように仕掛けられません。
そうしているうちに4位の選手に5コーナーで抜かれ、4位にポジションダウン。
ただ、ここで終わらないのが石井選手。
2位から4位まで団子になっている状況で、ポジションアップの可能性とクラッシュのリスクと隣り合わせ。
さらにここでバトルをしてしまうと1位の選手に逃げられてしまいます。
それを避ける為、どう攻略していけば確実にポジションを上げていけるか走行しながら相手の遅いところ、自分の速いところを見抜いていきます。
いつも穏やかに見える石井選手。
実は、数年前まで会社では「瞬間湯沸かし器」と言われるほど、何か嫌なことがあるとすぐに顔に出るタイプでした。
レースを始めた頃も無理をして抜いてクラッシュしてしまうこともありました。
しかし、レースを通して、「感情に任せる」よりも先のことを考えて「感情をコントロールする」ことを学び、それが仕事にも生かされているとのこと。
レースを通じて心も育つんだということを改めて実感しました。
そんな冷静さを兼ね備えた石井選手は、相手の弱点をしっかりと見つけ、3位、2位と、確実にポジションを上げていきます。
最終的に2ポジション上げ、2位表彰台を獲得。
そして、この結果により2025年の目標としてきた「ドライバー及びシリーズチャンピオン獲得」が決定しました!
チェッカー後、チーム全員がこらえていた涙を流しながら、これまでの苦労、達成した喜びを分かち合いながら、抱き合い、握手を交わします。
車両から降り、チャンピオンとしてインタビューを受ける石井選手もチームの涙を見て、こらえていたものが溢れだします。
大人になって、こんなに本気になり、チームが一つになるスポーツは他にはないと改めて感じた時間でした。
決勝レース2を終えて 石井選手コメント
小川監督コメント
「挑戦すれば叶う」というDGMSの理念がありますが、来年も挑戦していくことは変わらず、さらに新たな挑戦を続けていきます!
6年間チームのアドバイザーを務めた
東風谷コーチコメント
今年は目標を達成するために、プレッシャーの中でレースに挑む環境で、今まで以上に大変で、それが石井選手自身の表情にも出ている時もありました。しかし、2020年からレースを続けていく中で、嫌なことがあると顔や態度に出るタイプでしたが、今はメンタルのコントロールまでしっかり出来るようになり、それがタイトル獲得に繋がったと思います。
レースを通して、チームやドライバーの成長を改めて感じました。
さらに、今回は運営体験として、グループ社員が2名参加されておりました。
参加のきっかけや感想を尋ねてみました!
R.Namiki コメント
N.Sawada コメント
右も左もわからない中でしっかり周りと溶け込みチームサポートを行ってくれた二人の活躍があっての結果であったと感じます。
また、今回は整備士を目指している総勢21名の学生がサーキットに足を運び、DGMSの応援に来てくれました。
将来メカニックやドライバーになりたいという若者がサーキットの現場に来て、チームと関わり、メカニックと話しが出来る機会は他エントラントでは、なかなかありません。
今回観戦に来てくださりレースの魅力や現場の熱量に触れた学生の皆さんが、いつかDGMSメンバーとしてモータースポーツに参加する日が来ることを心より楽しみにしています。
2025年のDGMS活動はこれにて終了。
6年間を振り返ると、メカニックもドライバーもモータースポーツの経験は0。
確実に!安全に!と向き合っていた仕事が、レース現場では時間との闘い。
時にはコースインの時間が過ぎて、ピットスタートとなってしまうことも…
表彰台に立っているイメージが強いですが、メカニック、ドライバー、共に悩み、思うようにシリーズが獲れず、毎戦ミーティングを行い、通常業務に加えてレース車両に向かう日々…。
レースのみならず責任が増えていく日常の業務をこなしながら過ごした日々は、簡単な言葉で言い表すことは出来ないと思います。
一人一人の努力が報われた今年の結果は、チーム全員の心に深く残ります。
一人では走れないのがレース。
支えてくれるメンバーがいてこそのチーム。
そこで培った技術や物事への向き合い方は必ず仕事や私生活にも活きています。
2026年、更なるパワーアップをするであろうDGMSが楽しみです!
今年も1年間応援いただき、本当にありがとうございました!

















