MINI CHALLENGE JAPAN 2021

MINI CHALLENGE CPS Class

Round5(第9戦、第10戦)

富士スピードウェイ[静岡県]
  • 開催:12/11(土)-12/12(日)
  • ドライバー:石井 一輝
  • REPORT:岡田 衛

2021年12月11日(土)~12日(日)に静岡県の「富士スピードウェイ」で行われました「MINI CHALLENGE Japan Rd.5」にて、ダイワグループモータースポーツより参戦している石井一輝選手は第9戦で3位表彰台を獲得! 第10戦は4位というリザルトを残しました。シリーズ参戦2年目の総決算とも言える最終戦で存在感を示し、来シーズンへの期待を感じさせる結果となりました。

路面コンディションに悩んだ予選

週末2日を通して快晴となった今回の富士スピードウェイ。
12月中頃としては気温が高く、日差しも強めで想定よりも暖かい気候の中で、まずは土曜日の予選に2つのクラスが混走するMINI CHALLENGEで、ダイワグループモータースポーツが参戦するのは全9台によって争われる「CPS」クラス。その中で石井選手は計測2周目に2分8秒250を記録して暫定トップに立ちます。

#18・#70といったライバル勢が計測3~4周目にタイムを更新し、石井選手のセカンドアタックに期待が集まりますが、こちらは2分8秒610と更新ならず。最終的に2周目に記録したタイムがそのまま予選タイムとなり、第9戦は3番グリッドからのスタートとなります。

走行を終えた石井選手からは「路面コンディションや他のカテゴリーが走った後のラバーの付き方の影響で、グリップし過ぎるところに合わせられず上手くいきませんでした。決勝は明日なので、切り替えてトップをねらいます。」と、コメントしました。

スタートのミスを挽回し、第9戦で3位表彰台!

翌12日の午前に行われる第9戦。この日も雲が少ない快晴で、予選日同様冬場としては暖かな気候となりました。

20分+1周というフォーマットで行われるMINI CHALLENGE。CPSクラスでは周回数としてはおよそ11周が想定されます。
シグナルブラックアウトで停止状態からのスタートとなりましたが、石井選手がドライブする「#56ダイワグループMINI」はクラッチミートが上手くいかず、1コーナーまでに3番手から8番手までポジションを下げてしまいます。

しかし石井選手はそこから挽回を開始。1周目ダンロップコーナーで3ワイドの中軽い接触がありながらも7番手に上がると、2周目には2台を抜いて5位まで這い上がります。6周目に#161がアクシデントによりストップ。これにより石井選手は4番手浮上。表彰台まであと1台に迫ります。

普段はディーラーで勤めているメカニックがメンテナンスを担当している「#56ダイワグループMINI」の調整も順調に仕上がり、3番手を走る#4との差もみるみる縮めていきます。迎えたファイナルラップの1コーナーで#4を捉えた石井選手はサイドバイサイドのバトルを仕掛け、続くコカ・コーラコーナーで見事にオーバーテイク!
第9戦を3位表彰台で終えた石井選手は「スタートはクラッチが上手く切れず最後尾近くまで後退してしまいましたが、車の調子も良く追い上げることができました。第10戦は同じく3番手スタートになりますが、前2台はチャンピオン争いをしているので、ご迷惑をおかけしないように抜いて勝ちたいですね!」という力強いコメントを残しました。

更なるポジションアップへトライした第10戦

第9戦から約5時間後、この日の富士スピードウェイで行われたレースの最後に行われた第10戦。西日が強く、気温は予選や第9戦の時と比較すると肌寒さを感じるようになりました。
第10戦では第9戦の参戦車両60%が逆ポールとなるルールに則り、第9戦同様3番グリッドからのスタートとなった「#56ダイワグループMINI」。

第9戦でのミスを払拭するようなスタートで、まずは1コーナーまでに#4に接近しアウト側から仕掛けます。
コカ・コーラコーナー・100Rとサイドバイサイドのバトルを展開しますが、続くアドバンヘアピンでの位置取りで加速が鈍り、逆に#70に抜かれてしまい4番手へ。2周目の最終コーナーで#4と#70のバトルが激しくなったところで、スムーズなライン取りを決めた石井選手が上手く加速を乗せ#4に再び勝負を挑みます。

3周目ホームストレートから1コーナーにかけ3位浮上のチャンスがやってきますが、100Rで#4のリアと石井選手のフロントが接触!挙動を乱しながらもスピンなどはなくお互いのポジションはキープしますが、#70との差は開いてしまう形になりました。#4と仕切り直しの勝負に持ち込むべく、石井選手はファステストラップも記録しながら追い上げますが、最終的には表彰台には約2秒及ばず4位で波乱の第10戦を終えることになりました。

石井選手 第10戦終了後コメント

オープニングラップで1つ順位を落としてしまい、第9戦と似た展開になりました。
目の前でバトルが続いたので、タイヤとブレーキを温存しながら何度かチャンスを伺いましたが、自分のミスで最後までかわすことができませんでした。経験値の差を痛感したレースでした。

2021シーズン「石井 一輝」選手 総括

チーム発足2年目にして初優勝を飾り、充実したシーズンでした。自分自身もチームも手応えを感じていただけに、今シーズンを表彰台で締めくくることができなくて悔しいですが、この気持ちをバネにして来年も挑戦したいです。