- 開催:5/8(土)
- ドライバー:石井 一輝
- REPORT:岩岡 万梨恵
先日、eモータースポーツ「e-DGmotorsports」のオンライン大会にてゲストMCを務めさせていただきました、レーシングドライバーの岩岡万梨恵です。
今回は5月8日(土)富士スピードウェイ(静岡県)にて開催されたリアルレース MINI CHALLENNGE JAPAN 2021 Round.1 の現地の様子をお伝えします。
Daiwa Groupとして参戦2年目となるファイブスター東都社員ドライバー 石井 一輝 選手。昨年の走りが認められレギュラードライバーとして戦います。
この日の天気は快晴。しかし、前日の雨が残り、予選時は路面が濡れている箇所もあり、難しいコンディションとなりました。予選20分間という限られた時間の中で石井選手は、路面を感じ、一周一周大事にアタックしていき、4周目にベストタイム2,09,930を出します。このタイムが参戦2戦目にしてCPSクラス3番手タイムとなりました。2番手の選手とのタイム差も0,6秒と接近しておりレースでは面白い戦いが見られるのではと期待が膨らみます。
いよいよ2021年の開幕戦決勝レーススタート。
1年の始まり第一歩となるため思い入れの強いレースとなります。
予選と比べすっかり路面も乾きドライコンディションで行われます。
レッドシグナルが点灯しレーススタート。石井選手はスタートも決まり1コーナーへと進入していきますが、スピードを落としきれずオーバーランしてしまい、順位を落としてしまいました。一時5位までポジションダウンをしてしまいますが、しっかり先頭集団の中でバトルを繰り広げ、すぐに3位まで取り返します。しかし、タイヤが温まってくると同時に最終コーナーの立ち上がりが次第に悪くなり、ストレートが長い富士でトップスピードが伸びず苦しい状況に陥ります。なんとかブロックしたりと最善を尽くしますが、1台に抜かれてしまいます。最後まであきらめずプッシュを続けますが、表彰台に一歩及ばず4位にてチェッカーとなりました。
続いて第2レース。第1レースの結果から上位50%がリバースグリッドにてスタートとなり、石井選手はポールポジションからのスタートとなります。耐えることが出来ず不完全燃焼に終わった第1レース。チーム全体気持ちを切り替えて挑みます。グリッドには大勢の方が駆けつけており、ダイワグループのメカニックやスタッフ一人ひとりの思いを強く感じました。
天候は、第1レースから雲行きが怪しくなり気温も一気に下がり、タイヤの温まり方など先ほどと違う点があり、レース序盤のタイヤやブレーキの温め方などを大事にしなくてはいけないのだろという印象です。
そんな中、第2レーススタート。
スタートもばっちり決まり、1コーナーをクラストップで駆け抜けていきます。しかしコカ・コーラコーナーで1台に抜かれてしまい、オープニングラップは2位で走行を続けます。後ろからのプレッシャーに耐えながら踏ん張って粘る石井選手。最終コーナーで3番手になるも、ストレートで前の車両のスリップストリームを使い、1コーナーで勝負に出ます。前の車と並んでブレーキング勝負をしかけ2位争いをする、石井選手のガッツの走りが光りました。しかし、第1レースでも感じていたタイヤの温まりとともに最終コーナーの立ち上がりが厳しくなる状況が続いているのか、少しずつ引き離されてしまいます。コカ・コーラコーナーで一時4位になりますが、100Rで抜き返し3位を取り返します。終始バトルを繰り返しながら20分間+1周のレースも終盤。3位争いをしていた上位車両が1コーナーで接触してしまい石井選手は3位に浮上します。そこからミスなく着実に走り続け、レース1の悔しさを晴らし、3位にてチェッカーを受け、表彰台を獲得しました。バトルを戦い抜き、粘り続けた石井選手の走りはお見事です。
レースを終えた石井選手は「レース1、レース2もじりじりと厳しい状況ではありましたが、結果的には表彰台にも乗れたので良かったです。応援ありがとうございました。8月のSUGOは走ったことありませんがチャレンジングで楽しみです」とコメント。
レースを終えたDGmotorsportチームからは無事にレースが終了したと同時に表彰台獲得から安堵の雰囲気が伝わりました。普段は仕事を共にしている仲間とこうして同じ目標に向かって真剣に取り組める事があるのは、大人になってからなかなか出来ない事です。こうした活動を通して会社としてのまとまりや団結力も深まり、モータースポーツで絆をより深めている会社であると感じました。