「世界を知る」新潟国際自動車大学校の「S.Moriyama」選手がポールトゥウィン!
2026年9月23日(水・祝)に「e-DGMS 2026 by グランツーリスモTechnical College Series Rd.2」が開催され、「GT by シトロエン Race Car(Gr.3)」によるレースで、新潟国際自動車大学校の S.Moriyama 選手が、初出場でポールトゥウィンを達成した。
8月の熱戦からおよそ1か月。月に1度のペースで開催することとなった「e-DGMS byグランツーリスモ」の2026シーズン。9月に入りラウンド2の開催を迎えた。
ラウンド2の車両は、超本格派Gr.3マシン「GT by シトロエン Race Car (Gr.3)」。
コースは前戦の富士スピードウェイに続き、国内リアルサーキットの鈴鹿サーキットが指定された。
今回のレースは11人の専門学校生がエントリー。今回も初参戦の選手名がエントリーリストに並ぶ。専門学校としては6校の参戦となった。
レギュレーションは本格派で、グランツーリスモの競技シーンでよくみられる、セッティング不可、燃料マネジメント必須、ピットストップ必須というものに。セッティングに幅が用意される普段のe-DGMSとは異なる硬派なテイストとなった。
また今回は、ゲストドライバーとしてダイワグループのホールディングカンパニー「トリコローレ東都」でセールスを担当している吉澤隼哉選手が参戦。
e-DGMSのオープニング内で発表されたが、吉澤選手はダイワグループのリアルレースチームDGMSが参戦する「BMW&MINI Racing.」にて、次戦の岡山ラウンドからDGMSのドライバーを務める選手だ。吉澤選手は「eスポーツの競技経験はない」のことだが、e-DGMSではずみをつけることができるか注目だ。
予選。バックストレッチはもちろん、アクセル全開になる区間が複数ある鈴鹿サーキットのため、スリップストリームを有効に活用したい。コースイン直後から、位置取りをたくらむ各選手の思惑が激しく交錯していた。
実質2回アタックのチャンスがある環境で、1番最初にコントロールラインを通過したのは、新潟国際自動車大学校の S.Moriyama 選手。1分57秒981という驚異的なタイムを見せた。そのあと、流れるように各車が2回目のアタックに挑んでいく。S.Moriyama 選手は2回目のアタックは、攻めた結果のスピンでタイム更新とはならず。その脇を走行し、アタックに入っていたホンダテクニカルカレッジ関東の hagipiero 選手が、前の車のスリップストリームを使ってタイムを削りにいったものの、コンマ2秒及ばず2番手。ポールポジションは S.Moriyama 選手が獲得した。この S.Moriyama 選手だが、グランツーリスモの国際大会に「日の丸」を背負って出場するほどの腕前の選手で、今年も「マニュファクチャラーズカップ」に出場しているワールドクラスの選手だ。さすがの走りでのポールポジションの獲得に、解説の岡田衛さんも思わず舌を巻いた。
決勝のスタート。長い沈黙を破ってレースの開始が告げられた。
まずはポールスタートの S.Moriyama 選手の蹴り出しが良く、その後ろの hagipiero 選手、さらに後ろの埼玉自動車大学校の tubasa-GT-R 選手も完璧なスタートを切った。その背後には、新潟国際自動車大学校のいわ選手が続く。
ホールショットは S.Moriyama 選手がしっかりと決め、早くもレースをデザインし始めた。ヘアピンを過ぎたところでは、トップと2番手との差がおよそコンマ5秒。燃料が比較的厳しく設定されているこのレースで、スリップストリームを使えないトップを走ることはやや不利に見えるため、今後の展開に注目が集まった。
レース3周目、解説陣の話題がトップの S.Moriyama 選手に。
S.Moriyama 選手は、レーススタートから5分少々ですでに2位とのギャップを3秒以上に広げ始めていた。岡田さんが「eスポーツ選手なので鈴鹿は1万周走っていると思います」とそんな話をしていたが、半分冗談で半分本気のコメント。
S.Moriyama 選手のODOメーターの距離も1100kmオーバーで、このレースに向けてしっかりと仕上げてきたことがうかがい知れる。
努力が生み出したこのレースペースはどこまで加速していくのか。はたまた他の選手がピット戦略で追いつくのか。今後の展開に期待が寄せられる。
レース4周目、S.Moriyama 選手や、3番手まで浮上していたいわ選手などがいち早くピットに動いた。
S.Moriyama 選手は燃料ゲージが17を指すまで補給し、コースに復帰。そして、いわ選手も17で再び戦線に戻った。
同校のこの2選手は作戦を共有しているのか、同じシチュエーションでのレース運びを見せているようだった。
レース5周目、ステイをしていた hagipiero 選手、tubasa-GT-R 選手がピットイン。
猛プッシュでの走行で、2台とも燃料はほぼゼロ、タイヤも消耗していた。
hagipiero がタイヤを替えて燃料を補給しているところ、最終コーナーを S.Moriyama 選手が立ち上がってきた。hagipiero は前に出るために燃料ゲージが12でピットアウトし、1コーナーに滑り込む。しかし、S.Moriyama 選手の前で復帰することはできず再び2番手になった。ただ、5秒近くあったその差がコンマ6秒となり、再びその後ろにピタリとつくことができた。hagipiero は燃料がやや頼りなく見える状況ではあるが、再び土俵に立ち、トップを追いかける展開を作り始めた。
レースは8周目、S.Moriyama 選手が以前トップを走る。
2番手の hagipiero 選手は息切れを見せ、その差は4秒に広がっていた。
hagipiero 選手は燃料が厳しくショートシフトで走っているのか、ストレートで距離が離れるシーンが目立っていた。その上、S.Moriyama 選手のワールドクラスの走りは鈴鹿の「S字コーナー」や「逆バンク」といったテクニカルセクションでも発揮され、そこでもじわりと差が開いていく。
やはり世界を知る選手というのは、どんな状況であっても完璧な走りを見せてくれる。
制限時間の20分が経過し、トップチェッカーを受けたのは新潟国際自動車大学校の S.Moriyama 選手。初参戦をポールトゥウィンで飾る「横綱相撲」を見せた。
2番手は、ホンダテクニカルカレッジ関東の hagipiero 選手。3番手には、挽回を見せて hagipiero 選手を土俵際まで追いつめていた新潟国際自動車大学校のいわ選手。その差コンマ8秒のところまで迫ったが、一歩届かず。新潟国際自動車大学校は1-3フィニッシュを達成した。
開幕戦に続き、白熱の様相を見せた e-DGMS Technical College Series Rd.2。
次回 Rd.3 は 10月12日(月・祝)。車両は MINI R53(ミニ Cooper S '05)で、レギュレーションは e-DGMS らしいものが用意されている。
次回もどうぞご期待いただきたい。













