BMW & MINI Racing 2026

M2 Racing Series

Round4(第7戦-第8戦)

スポーツランド SUGO[宮城県]
  • 開催:7/18(土)-7/19(日)
  • ドライバー:#1 石井 一輝
  • REPORT:Tomomi
  • Photo by 川上 浩之

菅生戦のレースレポートを担当しますDGMS運営スタッフのTomomiです。
DGMSに携わり3年目となる私ですが、モータースポーツについてはまだまだ初心者。いち“DGMSファン”として皆さんにお伝えします。

7月18日から19日にかけて、スポーツランドSUGOでBMW & MINI Racing 2026 Round4が開催となりました。
今ラウンドは大会初のフォーマット「GRAN HEAT」(決勝50分間、1台に1~2名のドライバーが乗車可能)にて行われました。

高低差のあるダイナミックなレイアウトが特徴的なスポーツランドSUGOですが、ライバルたちはどんな戦略で挑んでくるのでしょうか。楽しみです!
そして、石井一輝ドライバー(株式会社ファイブスター東都)はラストレースということもあり、チームにも気合が入ります。

かつては猛暑の影響で、車両トラブルが起きたり、チームメンバーに熱中症者が出たりと運営スタッフとしても今回のレースが上手くいくように祈る気持ちばかりです。

○ 7月18日 予選(曇り)

公式練習日から雨、霧に見舞われ思うような練習走行をすることが出来ずしっくりいってないような表情の石井選手。そのまま予選を迎えることとなります。
新型BMW M2 RacingでスポーツランドSUGOを走行するのは今回が初めて。慎重にステアリングを握ります。 結果は2番グリッドを獲得。午後の決勝レースに向けて、コーチ、メカニックとの打ち合わせが始まります。

○ 7月18日 決勝(雨)

セーフティカースタートとなる雨天コンディションでの開催となりました。

予選2番手からのスタートで、石井選手は1番手のライバルを狙う積極的な走りを見せます。
しかし、雨のコンディションの中、ライバルの堅い守り、完全な追い抜きを決めることができません。
ピットストップもノートラブルで終えました。
レース中盤以降も、石井選手は何度もアタックを仕掛けますが、ライバルの防守も堅く、最後まで2位を守ることになります。

雨天での走行ラインの選択、タイヤの温度管理、そしてライバルとの駆け引きなど、あらゆる要素が詰まった緊迫したレースとなりました。
結果は、2位フィニッシュ。レース終了後、ピットストップに関するペナルティとして117秒加算されましたが、順位に変動はありませんでした。

石井選手コメント

今週は天候に翻弄されてほとんど走れていなくて、そんな中での雨のレースは結構しびれましたね。
セーフティカースタートから後半に向け雨量が増えて、非常に難しいコンディションでしたが無事にチェッカーまで走り切ることができました。
スタート直後に最大のオーバーテイクのチャンスがありましたが、気合が空回りして仕留めきれず、その後は水しぶきによる視界の悪さもあって3秒前後の差をキープするのが精いっぱいで悔しいですね。ですが、レインコンディション下でも新型BMW M2 Racingのポテンシャルの高さを改めて実感しました。まだ明日も予選・決勝が残っているので、今日の反省を活かして全力でいきます。

○ 7月19日 予選(晴れ)

昨日の反省を活かし予選に挑みます。
やはりライバルを超える壁は高くなかなか思うようにタイムを縮められません。
結果は2番グリッドを獲得。
このまま雨が降らずドライでレースを始められたら良いのですが…。

○ 7月19日 決勝(晴れ)

予選2番手からのスタンディングスタート。
石井選手は素晴らしいスタートを切り、序盤からライバルを追い抜き1番手で走行を開始します。
しかし、中盤に入るにつれ、ライバルの追い上げを受け、徐々に順位を落とす展開となっていきました。

ここからがDGMSチームの真価が問われる局面です。
ピットストップでの戦略的な判断が功を奏し、石井選手は再び1番手に浮上します。その後の走行では、ライバルとの距離を広げ、最後まで冷静な走りを貫き、見事優勝を勝ち取りました。

石井選手の強い思いと、それを支えた戦略が実を結び、つかみ取った勝利でした。
ラストレースにふさわしく、チーム全体の見事な連携を見ることができました。

石井選手コメント

昨日とは違い気温も上がり、やっとフルドライコンディションでの走行となりました。
今日はまず予選でライバル勢から遅れをとったことが悔やまれます。
30秒のピットストップハンデがあったので、戦略面にもメンタルにもかなり影響しました。スタートが決まり1コーナーでトップに立ちましたが、予選の勢力図そのままにレース前半は順位を落としてしまいました。何とか5秒以内の差をキープしながらピットストップのタイミングを迎えましたが、暑さのせいもあり8分30秒というストップ時間はとても長く感じましたね。今回はこのピットストップがカギとなり、チームの完璧な戦略とタイム計測のおかげで首位奪還することに成功。レース後半は少しずつ後続との差を広げながら、無事トップチェッカーを受けることができました。
最後のレースを優勝で締めくくることができて、チームにまた少し恩返しができたかなと思います。
ありがとうございました。

○ SUGOラウンドが示したチームの成熟と

スポーツランドSUGOでの2位・優勝という結果は、DGMSチーム全体の成熟度を示す成績となりました。
また石井選手にとって、有終の美を飾るラウンドとなりました。
6年間チームのドライバーとして務めた石井選手は、ここでDGMSから退くことになります。
いままで、多くの感動と想い出をありがとうございました。
チームが大事にしている言葉

「挑戦すればできる。努力すれば成果に繋がる。」

を体現することが出来たと思います。

私がDGMSに携わり初めて訪れたサーキットは、「モビリティリゾートもてぎ」でした。過去に優勝経験のあるサーキットだと伺っていました。
なんとそこで、練習走行中にクラッシュしてしまった石井選手を病院に連れていくという大役を任されるとは…。
言い過ぎかもしれませんが、勝利への歓びと、常に危険と隣り合わせの緊張感の中で、みんながレースに挑んでいることを実感した瞬間でした。

開幕戦でクラッシュを経験したシーズンの最終戦。
その苦しみを乗り越え、ドライバー1人ではなく、チームみんなで支え、見事鈴鹿サーキットにて優勝を掴むことが出来ました。
それは2023年の出来事でした。この1年間みんな苦しかったと思います。
涙なしには語れない私の大切な想い出です。
あの時、いつもより黄色のキャップが輝いて見えた気がしました。

そして、その想いは次の世代へとバトンを渡します。

2026年シーズン、次戦岡山・最終戦鈴鹿と新ドライバー候補の誰が出走になるかは未定です。
次なる石井になるべく候補生は広場トレーニングやシミュレーターで日々訓練をしています。
その様子も随時お届けします!

7年目の挑戦、皆さまの応援が大きな力となります。
これからもDGMSへ熱い声援をお願いいたします。