BMW & MINI Racing 2023

M2 CS Racing Series

Round4(第7戦-第8戦)

スポーツランド SUGO[宮城県]
  • 開催:8/5(土)-8/6(日)
  • ドライバー:石井 一輝
  • REPORT:岩岡 万梨恵

DGMS(ダイワグループモータースポーツ)のチームレポートを担当させて頂きます、レーシングドライバーの岩岡万梨恵です。今回はBMW&MINI Racing ROUND4 スポーツランドSUGOでの様子をお届けします。

ROUND2富士スピードウェイから約2か月ぶりのレース。ROUND3は悔しい気持ちを抑えながらスキップとなりましたが、その分綿密な準備をして挑んだ今大会のレースでした。

M2CS Racingクラスは今大会最多となる、9台の参加台数でした。
そのうち、プロドライバー2名の参戦も加わり、DGMSがどこまで戦えるのか、楽しみな一戦でもあります。

予選は、1位から3位までが約0,1秒以内にいるという接戦。前日から調子が良いと話す石井選手は、3番手タイムを出し、歴代のコースレコードを更新するという素晴らしい結果を残しました。
しかし、ポールポジションを狙っていただけに悔しい姿が見受けられます。

というのも、今回予選で1位と2位の選手は前回までのレース結果などによるレギュレーションにより、馬力が420psに制限され、石井選手は450psという違いがありました。
ただ、予選のセカンドタイムを見ると、ベストタイムと大きく変わらないタイムを出している石井選手、レースでは、“バトルをしながらいかに安定してタイムを出し続けるか”が大事になるため、決勝レースが非常に楽しみな結果となりました。

そして、翌日日曜日。
気温が34度、路面がなんと67度という非常に気温が高い中でレース1となり、チームでも作戦を立てながら本番に備えます。

いよいよ決勝レーススタート。スタートをうまく決めた石井選手は、1コーナーで2番手争いに食い込みますが、3番手をキープしていきます。

その後も安定しながら走行していきますが、4番手の選手と石井選手との差が次第に縮まっていきます。
4番手は経験豊富なプロドライバーということで、前からも後ろからもプレッシャーを感じながら、一時も気が抜けないレース1。

レース後、2番手選手のペナルティにより、石井選手率いるDGMSは2位表彰台を獲得しました。

石井選手コメント

3台で2番手争いが始まったときは、プレッシャーもすごかったが、ある程度走れば後ろの動きもくみ取ることが出来、落ち着いてレースが出来た。

今まで見てきた中でも、メンタル面も含め強くなっていることが伝わる、大きな1戦であったと感じます。

レース2では上位60%がリバースグリッドになるため、石井選手は4番手からのスタート。
引き続き猛暑の中で行われることを予想し、レース1で感じた車両のフィーリングを元に、チームで話し合いながら、改めてセッティングを合わせていきます。

石井選手はレース1での反省も踏まえながら、スタートに集中していきます。
レーススタートと同時に、1周目から前の車両に対して、しっかりプッシュしていき2周目のストレートで一台抜き3番手にポジションアップを果たします。1周目から5台で優勝争いが行われ、超接近戦が繰り広げられます。

ポジションを守りながら最後まで接戦が繰り広げられるとても熱いバトルの末、2位との差を0,1秒まで近づけ、3位表彰台を獲得しました。

今回のレースを終え小川監督は、こう振り返ります。

常にトップと争いながらレースをし、同時にポジションも上げて終えることが出来たのでよかった。プロドライバーがいることにより、今後いかにミスを減らしていけるか課題も見つけることが出来たレースとなった。チームワークもより固まっているので、次戦、優勝に向けて準備していきます。

チーム全員がディーラーで働く社員で構成されるDGMS。
この活動をきっかけにレースを知ったというメンバーも少なくありません。
今年からDGMSマネージャーとして加わった末次慎之介さん、運営スタッフの小西紗矢さんもその一人です。

末次さんは、レース自体に興味はありましたが、チームとして参戦する側は初めて。
想像していたよりDGMSの活動が本格的で驚いたといいます。
チームの団結力がやはり大きく、監督、メカニック、マネージャー、ドライバーと全員で助け合いながら、一つ一つ壁を乗り越えているように感じます。それは、日ごろから社員として働く中で目標に向かって仕事をしていること、これがレースでも生きることで、より強いチームワークを引き出しているのではないかと感じます。

今回はメカニックの高橋さんの誕生日も近かったことから、レース前の夜には誕生日パーティも行ったとか。
そのアイディアを出したのは、運営の一人である小西さんで、そういった一人ひとりへの気遣いも大切にしているところがDGMSの強みであることを改めて感じました。

大人になると、なかなか一生懸命になれることを見つけるのは難しいと思います。
そんな中で、DGMSは、レース好き、車好き以外でも、本気になって挑戦すること、チームと協力して高みを目指すことができる素晴らしい活動であると、近くで見ていて感じました。

次戦は10月7日~8日富士スピードウェイで開催されます。DGMS観戦ツアーも行われる予定ですので、DGMS特設サイトやSNSにて情報解禁までお待ちください。
チームの本気を現地で、間近に、一緒に感じながら盛り上げていきましょう。