BMW & MINI Racing 2022

M2 CS Racing Series

Round3(第5戦-第6戦)

モビリティリゾートもてぎ[栃木県]

ドライバー:石井 一輝

もてぎは2年前にデビューさせていただいた、僕にとってちょっと特別な場所。当時は緊張と不安と興奮が入り混じり全然寝られなくて、それも今では良い思い出です。あれから多くの経験を積んで、すごく楽しみにしていました。
ところがレースウィーク直前にまさかの梅雨明け、気温35度、路温50度を超える酷暑で体力的に非常にきつかったです。
自分でもはっきり分かるくらい走りにも思考にもキレが無く、タイムやレース展開に大きく影響しました。
最後まで調子を上げる事ができず、予選・決勝2レースともトップから離されての3位だったのでとても悔しいです。
今シーズンここまで勝っても負けても一人旅なレースが続いていたので、ようやくレースらしいレースが出来た事は良かったと感じています。
残り2戦は走った事のない西のサーキットが続きますが、タイトル争いもあるので気を引き締めていきたいと思います。

メカニック:高橋 康人

今回はM2とクーパーSの2台体制でドライバーが岩岡さんに変わり今までと少し違った環境で、スムーズにいかない場面もありましたが何とか2台とも表彰台に上がることができたので良かったと思います。
クーパーSに関してはブレーキに厳しい茂木サーキットにてノーマルブレーキで戦わなければいけない条件だったので注意していましたが、レース2途中でトラブルが出てしまい心配しました。次戦もブレーキに厳しい岡山国際サーキットなので対策して臨みたいと思います。

メカニック:金 潤鎬

前回、富士戦でクラッシュして修理の整備と車のセッティングを全体的に見直しました。
もてぎ戦に向けて、整備を行っている最中、足回りのセッティング値が上手く出せなくてフロントアクスル全てを交換することになりました。その中でフロントショックのシャフトが曲がっていたのが確認できました。SUGO戦も富士戦も今まで最低地上高のセッティングで苦労しましたので、恐らくそのセッティングが難しかった原因としてフロントショックの損傷で正しいセッティングが出せなかったと思います。
今回からMINIとM2 CS Racingと2台体制となり、私はM2 CS Racingを担当しました。
季節的に夏場に入りましたので、ターボ車の大きい課題となる熱との闘いでした。
練習走行を終えたあと、過給機の温度が高いと警告が出たトラブルと下回りのオイル漏れのトラブルが発生してトラブルシューティングの場面がありました。結果、過給圧センサーがエンジンの熱で損傷していました。
オイル漏れもトランスミッションのオイルクーラーのホースから漏れが発生していたので、現地での修理及び応急措置を行いました。その後いよいよ予選、修理したあとは新たなトラブルはなく無事に走行ができました。
レース1はタイヤの内圧セッティングも上手くできて、2位の結果に終わり、表彰台に上ることができました。
レース2の時、天候的に雨が予想されていたため、タイヤをレインで走るかドライで走るかの決めるところが
難しかったです。レース中に無線で路面状況など教えてもらいながらタイヤ交換のタイミングを計っていましたが、レース後半から雨が降り始め、そのまま最後まで走ることになりました。最終的に特にトラブルなく、2位で表彰台に上ることができました。
今回のレースでは小さいトラブルはありましたが、迅速な対応により、良い結果を出せたのではないかと思います。次戦はブレーキの厳しい、岡山サーキットです。
次のレースまでオイル漏れ関係のトラブルの対策していきたいと思います。