REPORT

レポート

MINI CHALLENGE Japan 2020
開幕戦 チームコメント

「応援ありがとうございました。」

監督:砂子塾長 | ドライバー:石井 一輝 | チーフレースメカニック:大内 和彦 | レースメカニック:片居木 拓


監督:砂子塾長

このプロジェクトの相談を受けたときから、相当、険しく厳しいチャレンジになることは予測しておりました。
TVC(バーチャルシュミレーター)でのオーディション、ドライバー選抜は砂子塾での彼らのマシンコントロール習熟スピードを見て、選抜メンバーに間違いは無かったと確信しました。
しかし、いかんせん時間が足りない。ドライバーの石井くんはこのタイトな限られた中で、やれることはやってもてぎ入りをしたと思ってます。
週末、「出来る!必ず出来る!」そうドライバーには言い聞かせ、エフェカシーを高めていきました。その通りの素晴らしい結果、対外的にも「DG Motorsport」のモータースポーツへの真面目な取り組み方や姿勢を見せ付ける最高のもてぎラウンドだったと思います。
また多くのスタッフの気持ち、心遣いが石井くんの緊張を上手く解してくれたのも感謝です。とはいえまだまだ始まったばかり、次戦の富士に向けて今回同様にやれることを最大限に!今後ともスタッフ一同応援を宜しくお願い致します。

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ドライバー:石井 一輝(ファイブスター東都)

この舞台に僕は立った。何もかもが初めてで、最高の週末だった。

今年1月、TVCでの社内選考を経てドライバー候補3人の内の1人に。これがダイワグループモータースポーツ(DGMS)の始まりで、砂子塾長、東風谷さん(砂子塾長講師)との出会いでもある。

毎週欠かさずにTVCに通い、ドライビングスキルの基礎を叩き込まれた。
「クリップポイント手前最大舵角!!」「スローインファストアウト!!」唱え過ぎて、もはや座右の銘である。

月1の砂子塾では丸一日オーバーステアコントロールの練習!ここでも言われる事は同じだ。
クリップ手前あああああああああ…!!(笑)
出来ない自分にアホなのかと問いかける日々。

そしてコロナ禍での活動休止。
ようやくミニチャレ号に乗れたのは6月、大雨の富士…(笑)。
この1時間強の走行を最後に、開幕の時を迎える事となった。本当に時間がなかった。

前週にもてぎのライセンスを取得した為、仮ライセンスでのレースウィーク(笑)。
9日(木)に初のもてぎ走行、3枠。予報通りウエットスタート…。
思えば最後まで天気に翻弄された週末だった。
2本目からドライでの走行となり、ようやくTVCとの差を詰める作業に移行出来た。11日(土)まで計2時間練習でき、だいぶコースと車には慣れた。塾長と東風谷さんに細かく車載チェックしてもらい、アドバイスと共に「大丈夫、順調!!」と背中を押してもらった。

迎えた12日(日)、予選・決勝日!
応援に駆け付けて下さった会社役員の方々を、この時ばかりは人間では無いのだと、強く言い聞かせて自分を保った(笑)。それでもインタビューに写真撮影、どんどん空気に呑まれていく。

そして始まった予選。
多分この時、車に乗る前が一番緊張した…。
ついに始まる、自分は大丈夫なのか、冷静にアタック出来るのか、クラッシュしないか…。

震えながらピットロードを抜け、コースイン!
その瞬間、視界が開けて違う震えに変わった。心の底からワクワクして、ついに来た!やってやるぜ!
目標タイムもクリア出来る自信があった。がしかし、計測3周目のダウンヒルで4輪ロック、スピン!
決勝でも使う新品タイヤを壊し、4番手タイムで終了…。気合が空回りしたー!!
車載を見た塾長の悲鳴を、今でも鮮明に覚えてます(笑)。

チェックする度に変わる天気予報に一喜一憂しながら、レース1は繰上げ3番手スタートに!
人生初のレースがこの位置から……。もう緊の張がカチーーンッ!!!(笑)
運命のシグナルが灯り、ブラックアウト!!

走り出したら、やっぱり心が踊った。
先頭集団は激しくバトルしながらどんどん離れていく。すごい…!!
ラインの取り方、車の挙動、どれを取っても自分のそれとは別次元だった。…そりゃそうだ。
中盤のダブルイエローで完全に離されてしまったけど、可能な限り前を追った。そうしてあっという間に4位でチェッカー!!

ピットウォールに押し寄せるチームのみんなが見えて、手を挙げて応えた。その瞬間、胸と目頭が熱くなった。
無線から「よくやった!!本当によくやった!!」塾長の大きな声が脳に響く。優勝したかと思った(笑)。

それにしても、この時の気持ちを表現するのは難しい。
フワーっとした、光に満ちたような幸福感。心が小刻みに震え、身体から湧き出る達成感。
他にも安堵や冷めない興奮、色々なものが押し寄せた。
あの気持ちを一度味わったら、もうダメだ。完全にレースの虜になった。

レース2は全く緊張せず、早く走り出したい気持ちで溢れていた。
直前まで雨が降りウエット宣言まで出たが、グリッドでは西陽にスポットを当ててもらった。
最後もドライで走れる事に感謝しながら、タイヤも4本ユーズドだし、出来る事は限られている。
けど、この週末で学んだ事を出し切りたい!!そんな事を考えながらレーススタート!

ペースは悪くなかった。終始3番手をぎりぎり視界に捉えていたし、レース後半にはセクターベストを更新しながら、かなりの手応えを感じていた。フロントタイヤはキツいけど、それでもベストが出るんだからまだいける…!そう思った矢先、ビクトリーコーナー進入でスピン!グラベルでストップ……。
残り2分で痛恨のミスだった。

はぁ、こんな終わり方……。
と思っていたら、オフィシャルの方からリスタート出来そうですか?!と。
バンパー付いてるかも分かんなかったけど、反射的に、はい!!!って答えてハーネス締めてた。
ゆっくりコースに戻り、砂利を撒きながらチェッカーを受けさせてもらった。本当にありがたかった…。
コース脇で終わるのと、最後尾でもゴール出来るのでは、気持ちに雲泥の差があった。

無線からは塾長と、このチャンスを下さった高野社長からメッセージを頂いた。
「お疲れさん!上出来だよ!良いレースだった!」
僕からはただ申し訳ない、やり過ぎてしまったとしか言えなかった。それでもピットに戻ると、こちらに駆け寄って来てくれて、後半の走りを良かったと言ってくれる仲間がいた。
そのおかげで、攻めて良かったと思えるようになった。結果は残念だったけど、それを残念と感じさせないでくれたのがチームのみんなだった。

こうして僕の初のレースウィークは終わった。最初に申し上げた通り、最高の週末だった。
支えて下さったチームの皆さん。応援に来て下さった皆さん。指導して下さった砂子塾長、東風谷さん。
チャンスを下さった(株)ダイワグループ 高野社長。
自分自身の努力はもちろんだけど、皆様のおかげでこの気持ちを味わう事が出来ました。本当に、ありがとうございました。今後もこの最高を超えるべく、努力して参ります。僕のレース人生は、始まったばかりです。

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チーフレースメカニック:大内 和彦(モトーレン東都)

「レースに関しては観戦した事もなく興味もほとんどありませんでしたので、今回のもてぎ戦が私にとってもレースデビューになりました。事故や怪我も含め、大きな問題もなく終えられた事は何より良かったと思います。ドライバーが安心して気持ちよく走れるように、メカニックとして出来る事を考え、実践していきたいと思います。

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レースメカニック:片居木 拓(ホンダカーズ南埼玉)

ひとまず今回のもてぎ戦を無事に終えられてホッとしています。
まだ半年ほどと始まってまもないプロジェクトですが、2ラウンドとも完走出来たのは嬉しいです。
無事完走しきれたのも関係スタッフ全員のおかげだと思います。
今回このような機会を与えて頂きとても嬉しく思います。
次回もドライバーに少しでも速く走ってもらえるようメカニックとしてサポートしたいです。

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